グランゼーラは2020年9月25日,「東京ゲームショウ2020 オンライン」にあわせた出展社独自番組
「R-TYPE FINAL 2 の集い 2020年9月」 を,同社のYouTubeチャンネルで配信した。本稿では,番組で発表された内容をお届けしよう。
この番組は,事前に「お詫びとご報告をいたします」と
告知されていた ように,番組の前半では“お詫び”を含む
7つの発表 が行われた。
制作責任者の九条一馬氏が画面右上のワイプで小さく登場。ちなみにアップになることはなく,全編これで進行した
発表の1つ目は,
発売予定時期の延期 だ。本作は当初2020年12月の発売予定だったのだが,開発の遅れにより
2021年春 にずれこむという。
2つ目は,発売延期にともなって
体験版の配信も延期 されること。こちらは2020年夏にクラウドファンディングの支援者を対象としてPC向けの体験版がリリースされる予定だったが,
2021年前半にプラットフォームごと順次配信 する形に変更となる。一斉の体験版リリースとならないのは,プラットフォームごとに表現の差異が大きいためであるという。この体験版は,ゲームのプレイはもちろんだが,それ以上にハードによる表現性の違いを確認するようなものとなりそうだ。体験版は,遅くとも発売の2か月前にはリリースする考えとのこと。
3つ目は,
情報発信の遅さ についてのお詫び。今後は,情報がまとまっていない段階でも,こまめに発信していくように改められる。
4つ目は,
北米・欧州パッケージ版の発売 だ。海外でパッケージ版を流通させるためのパブリッシャが決まりそうな段階となっていて,まもなく発表できそうな見込みであるという。
5つ目は,
発売プラットフォームの追加 だ。
既報 の通り,本作は当初の予定に加えて
Xbox Series X/S版 も発売される。また,Xbox Wireにて言及されていたものの日本向けのMicrosoft News Centerでは削除されていた
Smart Deliveryへの対応 について,番組内で改めて対応が言及された。Smart Deliveryは,Xbox One版とXbox Series X/S版のいずれかを購入すれば,もう一方のプラットフォームでも利用可能になる機能だ。
Xbox Series X/Sに出るならば
PS5 にも期待したいところだが,それについては「現段階ではまだ言えない」とのこと。進展があればすぐに告知するとのことなので,今後の発表に期待しよう。
6つ目は,
最新トレイラー について。これは9月24日に日本マイクロソフトが配信した「Xbox Tokyo Game Show Showcase 2020」にて公開されたもので,大部分の素材は過去のトレイラーと共通しているが,新規カットが2つ含まれている。
細かい違いとしては,パイロットのディスプレイに表示されるOSのバージョンが過去のトレイラーと違うという部分があるが,OSのバージョンはゲームを進めるにつれて上がっていくのだとか。ちなみに,このトレイラーはリアルタイムデモを編集したもので,ハイエンド環境でのグラフィックスは,トレイラーのものをほぼそのまま楽しめると考えて良さそうだ。
R-TYPE FINAL 2(アールタイプ ファイナル2)第3弾トレーラー
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第2弾トレイラー ではOSが「ver.1.01」だったが、第3弾トレイラーでは「ver 1.00」となっている。
7つ目はクラウドファンディング出資者への,支援者専用サイト
「Team R-Type Final 2」へのサインイン のお願いだ。言われてみれば,筆者も支援者の1人なのだが,ニュースレターはKickstarterから届くこともあり,「Team R-Type Final 2」にサインインしていない。リワードなどの登録を行う必要があるので,支援者は忘れずにサインインしておこう。
番組後半にはQ&Aコーナーが設けられた。そこで語られた内容の一部を抜粋して,以下に紹介しよう。詳細については,番組アーカイブを参照してほしい。
地形の接触ダメージは今のところ存在しない(検討中)
被弾後は戻り復活(その場復活にはならない)
旧機体の登場(R-99・ラストダンサー,R-100・カーテンコール,R-101・グランドフィナーレなど)
新機体の登場
AI対戦モードは非搭載。
バイド図鑑などのライブラリは搭載される。
全プラットフォームが1つのリーダーボードでスコアを競える。
本作をプラットフォームとして新たなステージや機体を追加できるような設計となっている。
発売時点では全機体は実装されていない。
バルムンク(「R-TYPE TACTICS」シリーズで猛威を振るった水爆ミサイル)を実装するつもりだが,仕様について揉めている。
九条氏いわく,過去の「R-TYPE」シリーズはタイトルごとに「新しいものを作ろう!」という気負いがあったのだが,本作はそういった気負いがなく,「令和の時代にR-TYPEを作れば自然と新鮮なものになる」という考えから,「旧作に似ていても良い」とすら思いつつ制作を進めているそうだ。リーダーボードは全世界・全プラットフォームで共有されるとのことで,この仕様を採用することはモダンなゲームとして自然だと言えるが,確かにこの一点を取っても過去の「R-TYPE」シリーズとは一線を画することになる。
シューティングゲームとしては18年ぶりに,全世界に向けてリリースされるR-TYPEシリーズ最新作の「R-TYPE FINAL 2」。どのようなゲームになるのか,まずは体験版がリリースされる日を楽しみに待ちたい。また,九条氏からは「(他作品との)コラボをやりたい」という希望も語られたので,嬉しいゲストがR-TYPEの世界にやってくることも期待したいところだ。
R-TYPE FINAL 2 の集い 2020年9月
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