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「AESF e-Masters 成都 2020」,「ウイイレ2020」部門の日本代表が決定した選考大会レポート。まーさん選手がアジアの頂点を目指す
先に掲載した「リーグ・オブ・レジェンド」と「伝説対決 -Arena of Valor-」(iOS / Android)(以下,ウイイレ2020)部門のレポートに引き続き,本稿では会場で代表選考会準決勝と決勝がおこなわれた「eFootball ウイニングイレブン 2020」部門のレポートをお届けする。
「AESF e-Masters 成都 2020」日本代表選考大会レポート。「LoL」「ウイイレ」「AoV」でアジア王者を目指すメンバーが決定
2019年12月21日,東京・PANDASTUDIO 浜町スタジオにて「AESF e-Masters 成都 2020 日本代表選考大会」が実施され,日本代表として同大会に参加する3部門の代表選手が決定した。本稿では大会の結果と,同会場でおこなわれた「IESF eスポーツワールドチャンピオンシップ 日本代表凱旋報告会」の模様をお届けする。
「eFootball ウイニングイレブン 2020」公式サイト
プロプレイヤーを含め,世界で通用する強豪を多く擁する「ウイイレ2020」部門では,事前に予選トーナメントが開催され,会場ではそこを勝ち上がってきた選手達による,オフライン対戦による準決勝と決勝(ともにBO1)が開催された。日本代表の座をかけ激突したのは,以下の4名だ。
- レバ選手
- やま選手
- まやげか選手
- まーさん選手
準決勝1試合目は,レバ選手(バルセロナ)vs.やま選手(ユベントス)という,今年10月に行われた「茨城国体 全国都道府県対抗eスポーツ選手権」を制したチームメイト同士の対決となった。
試合は国際大会の実績で上回るレバ選手が,ボールを持って主導権を握る展開でスタート。先制点が生まれたのは前半39分頃で,得点こそ奪えないものの終始攻め続けていたレバ選手が,敵陣バイタルエリアのスアレス,メッシでボールを保持してタメを作ると,後方から走りこんできたラキティッチにパスを通してフリーでシュート。これがみごとにゴールとなり,先制点を獲得した。
試合内容的にもスコア上でも優位に立ったレバ選手だったが,ここでやま選手が反撃。前半アディショナルタイムに敵陣までボールを運ぶと,ゴール前でショートパスを素早くつなげて,最後はクリスティアーノ・ロナウドでフィニッシュ。前半を1-1で折り返した。
後半に入ると試合はやま選手のペースに。フィジカルでバルセロナを上回るユベントスの選手達でボールを奪えるようになると,後半から投入したスーパーサブのスキルを持つドウグラス・コスタ,マンジュキッチが機能。後半55分にはマンジュキッチでゴールを奪い,逆転に成功した。
しかしやま選手の2点目が呼び水になったのか,ここからは両者がオープンに攻め合う試合展開に移行。リスタートの直後の攻めでレバ選手が同点弾を叩き込むと,お互いが敵陣バイタルエリア〜ゴール前までボールを運んでチャンスを作るという流れが続く。
スピーディーな攻め合いの中で得点が生まれたのは後半83分過ぎ。レバ選手がゴール前で待つメッシにパスを通すと3点目を獲得。しかし試合はこれでは終わらない。後半90分にやま選手がボールを持つと,中央→左サイドでタメ→飛び出してきたマンジュキッチでシュートという形でゴール。ラストワンプレーと思われるチャンスをやま選手がモノにして,決着は延長戦へともつれこむ。
後半からゴールラッシュが続いた試合の決着は,延長戦から開始5分。やま選手がゴール前でクリスティアーノ ロナウドにボールを持たせると,バルセロナのDFのファウルを誘発。ここで得たフリーキックのチャンスをやま選手が逃さずモノにして,決勝戦へと駒を進めた。
準決勝2試合目,まやげか選手(バルセロナ)vs.まーさん選手(ユベントス)の対決は,開始直後の前半8分,まーさん選手がイグアインで(ウイイレでは難度の高い)ダイレクトミドルシュートで早々に先制点を獲得。
1試合目以上に派手な打ち合いを予感させる開幕だったが,その後の数十分間はまやげか選手の攻めをまーさん選手が中盤〜自陣バイタルエリア手前あたりで寸断。チャンスらしいチャンスが生まれない展開が続き,前半30分ごろまではまやげか選手にシュートを打たすことすら許さず,打たれた枠内シュートは0という盤石の守備で前半を終えた。
後半に入るとまやげか選手がボールを保持する時間が長くなり,前半よりはゴール前までボールを運べるようになるものの,シュートチャンスを作るまでには至らず。逆に人数をかけた攻めがユベントスのカウンターチャンスを増やす結果になり,まーさん選手も右サイドのクアドラードからマンジュキッチやベルナルデスキに長めのパスが通るようになり,追加点こそ奪えないものの,試合を優位に進めた。
まやげか選手も何度か決定的なチャンスは作れたものの,試合終了が近づくにつれバルセロナの選手のスタミナが切れ,後半80分を回る頃にはユベントスのカウンターを防ぐのが手一杯な状態に。終わってみれば前半8分以降は得点が生まれず,鉄壁の守りを見せたまーさん選手が勝利を挙げた。
ユベントスvs.ユベントスのミラーマッチになった決勝戦,やま選手vs.まーさん選手の試合は,お互いコーナーキックのチャンスを得たり,GKシュチェスニーのスーパーセーブで失点を回避したりの場面はあったものの,前半25分ごろまでは得点が入らない拮抗した展開で幕を開けた。
先に試合を動かしたのはまーさん選手で,右サイドからクアドラード,ディバラでペナルティエリア内までボールを運ぶと,最後にはクロスを選択して逆サイドのクリスティアーノ ロナウドの打点の高いヘディングでゴールを決めた。
先制点で流れをつかんだのか,まーさん選手は前半37分過ぎにもバイタルエリアのボール処理をGKで失敗したやま選手側のユベントスの隙を突き,追加点を獲得。前半はこのまま終了し,0-2というスコア,そして試合内容でも上回ったまーさん選手が優位な状況で後半へと突入する。
しかし後半早々に試合のペースを握ったのはやま選手。後半50分過ぎにショートパスでの細かい崩し,コーナーキックで決定的なチャンスを作るも,前者はフィニッシャーが(ユベントスの中では)決定力が低めのマテュイディだったこともあってシュートが枠内に飛ばない,後者はシュートがポストに直撃するといった不運にも見舞われ,得点には至らなかった。
やま選手はこの後半50分過ぎの攻めのあと,いったん試合の主導権をまーさん選手に奪い返されるも,後半60分過ぎには再度攻撃のチャンスを得る。ここでやま選手はドウグラス コスタを使ってゴール前に走りこんでいたベルナルデスキに絶妙なロングパスを供給。これを冷静に決め,1点差に詰め寄り逆転の機運を高める。
69分ごろにもやま選手はベルナルデスキの飛び出しからゴールを予感させるシュート,その後のコーナーキックで攻め立てるも,対するまーさん選手は冷静に対処。ボールを保持しても攻め急がずに一瞬待って相手のマークを剥がして前線にボールを供給。するとこれが功を奏したのか,前線で待つクリスティアーノ ロナウドにボールがとおり,相手選手二人を背負いつつペナルティエリア内でマイナスのパスを出すと,そこには“まーさん選手側の”ベルナルデスキが走りこんでおり,あとはただ流し込むだけで3点目が入る状況が完成していた。
この追加点で再び2点差をつけたまーさん選手は,84分過ぎにも鉄壁の守備網を引いた状態ながら,左サイドからのクロス→クリスティアーノ ロナウドのヘッドで4点目を獲得。準決勝以上の盤石な試合運びを見せ,AESF e-Masters日本代表の座を手にした。
なお,本大会の模様は,YouTubeのKONAMI公式チャンネルの配信アーカイブで視聴が可能だ。より細かい試合のディティールが知りたい人は,合わせてチェックしてみよう。
「eFootball ウイニングイレブン 2020」公式サイト
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