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[台北2024]2年連続出展のコーエーテクモゲームスブースレポート。シブサワ・コウブランド長の伊藤氏からのコメントも
ただ,これまでワールドワイドで展開してきたコンシューマの「アトリエ」シリーズと違って,日本だけでプレイできたため,これでようやく海外の「アトリエ」シリーズファンとの足並みが揃ったとも言える。
会場で開発陣に行ったインタビューでは,コンシューマ機版の新作についての言及もあり(関連記事),今後,シリーズがさらに発展することに期待したい。
コーエーテクモゲームスではほかにも,2024年2月7日にコンプリート版の発売を控えるアクションRPG「Wo Long: Fallen Dynasty」がプレイアブル出展されていた。今回の試遊は,超強力な呂布の撃破を目指す高難度チャレンジで,見事撃破に成功するとパーカーがプレゼントされるため,腕に自信のあるプレイヤーたちが列を作っていた。
もっとも,ブースで話を聞いたところ,撃破成功率は5%ほどとのことで,筆者もしばらく眺めていたが,暴れる呂布を前に一敗塗地の画面を眺めて頭を抱えるプレイヤーが後を絶たなかった。
主な出展内容はこの2作品で,ほかには,会場でプレゼント配布が行われた「三國志 覇道」(iOS / Android / PC)の巨大看板も設置されていた。会場で,同作のプロデューサーであり,シブサワ・コウブランド長でもある伊藤幸紀氏にお会いしたので,コメントをもらった。
4Gamer:
伊藤さんには,12月の新シーズンでインタビュー(関連記事)させてもらったばかりですが,新しい年になったことでもあり,改めて直近の「三國志 覇道」の展開から話を聞ければと思います。
伊藤幸紀氏(以下,伊藤氏):
もうすぐ3.5周年になりますが,今回は皆さんに少し驚いていただけるようなものを用意したいと思っています。詳細は,3月の生放送で発表する予定で,今は仕込んでいる真っ最中です。
あとは,サービスも長くなってきましたから,ユーザーさんの意見を取り入れつつ,良いものを出していければ。……と言いつつ,年始の趙雲が強すぎたので,さすがに何とかしなければと,検討しているところです。
あとは,毎月の生放送でしっかりとユーザーさんに応えていくという方針は,今年も変わりません。
4Gamer:
「三國志 覇道」はおっしゃるとおりサービスして時間の経っているタイトルですが,今回はどういった理由での出展なんですか。
伊藤氏:
私は繁体字版のプロデューサーでもあって,実は去年の「台北ゲームショウ2023」でも台湾に来て,生放送とオフ会をやらせていただいたんです。今年も同じようにやりたいなと。
4Gamer:
ファンサービス的な。
伊藤氏:
はい。オフ会では対戦したり,質問に答えたり,プレゼントの抽選をやったりしているのですが,皆さん嬉しそうにニコニコしてくださって,あたたかいです。
4Gamer:
日本とは違う反応なんでしょうか。
伊藤氏:
日本のユーザーさんは,台湾よりも年齢層が高め方がいらっしゃるからか,直接の反応はちょっと薄いんですよ。日本人の文化的なところなのか,いい歳してはしゃぎにくいというか。それで,オフ会中に「ちゃんと響いてるのかな……」と不安になったりするんですが,アンケートを取ると「すごくよかった!」と喜んでいただけているのが分かるという(笑)。
4Gamer:
そこは台湾のファンのほうがストレートなんですね。
伊藤さんはシブサワ・コウブランド全体を見ていらっしゃるので,ほかのタイトルもうかがいたいのですが,「信長の野望 覇道」(PC / iOS / Android)はいかがでしょう。
伊藤氏:
「信長の野望 覇道」は,12月に1周年を迎えたばかりですので,この調子でがんばっていきます。1周年を記念して「花の慶次 -雲のかなたに-」とのコラボをしましたが,これは「三國志 覇道」でコラボを受け入れていただけたので,「信長の野望 覇道」では早い時期に実施に踏み切れたという事情があったりします。
4Gamer:
確かに,歴史モノである「三國志」や「信長の野望」でコラボをやるのは,けっこうな勇気がいりますよね。
伊藤氏:
そうなんですよ。「三國志 覇道」でなかなか踏み切れなかったのは,コラボを喜んでもらえないのではないかという心配があったからなんです。やるにしても,世界観を壊さず,ユーザーさんの世代に喜んでいただけるIPを選ぶよう気をつけています。
4Gamer:
昨年は「信長の野望 出陣」(iOS / Android)もリリースされましたが,あちらはシブサワ・コウブランド扱いですか。
伊藤氏:
midasと半々ぐらいの形なのでブランド長としてコメントしておくと,予想以上に良い反応をいただけたと思っています。カジュアルに楽しめる位置ゲームとはいえ,「信長の野望」シリーズはコアなゲームですから,名前で敬遠されてしまうんじゃないかと心配していた部分もあって。
ただ,蓋を開けてみたら,幅広い層に遊んでいただけて,これからも力を入れてやっていきたいですね。
4Gamer:
位置ゲームとうまく合わさったことで,「信長の野望」というIPがより広がった感がありますね。
伊藤氏:
今の「信長の野望」はこういうものもあるのかと,皆さんに知っていただけましたし,歴史シミュレーションが好きなお子さんも増やしていきたいですね。そのためには,コンシューマの新作も作らないと,となるのですが。
4Gamer:
コンシューマと言えば,「三國志8 Remake」(PC / PS5 / PS4 / Switch)は……。
伊藤氏:
延期してしまって本当にごめんなさい!
もともと,「三國志8」を今の時代にリメイクしたら,新しいファンの皆さんに新鮮に感じていただけるのではないかということで開発がスタートしたのですが,パワーアップさせたいところが多すぎて,2024年初頭には間に合わなくなってしまいました……。
手を入れるところはほどほどにして初頭に出す,という判断もできたのですが,そこはしっかり作りたかったですし,人気のある「三國志8」を半端な形でリメイクするわけにはいきませんから,もう少しお時間をください。
「三國志」シリーズについては,来年,再来年に仕込んでいるものもあるので,発表したときに皆さんに驚いていただけると嬉しいなと思っています。
4Gamer:
「三國志」は2025年で40周年ですし。
伊藤氏:
「三國志8 Remake」の次も当然期待されているでしょうし,「信長の野望・新生」もパワーアップキットが昨年出ましたから,こちらも次を,ということになりますよね。何をどういう順番で作っていくかはともかく,しっかりとやっていきたいと思います。まずは「三國志8 Remake」にご期待ください。
4Gamer:
ありがとうございました。
「三國志 覇道」公式サイト
「三國志 覇道」ダウンロードページ
「三國志 覇道」ダウンロードページ
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(C)2020-2023 コーエーテクモゲームス All rights reserved.
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