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「ロードス島戦記 −ディードリット・イン・ワンダーラビリンス−」大型アップデートが実装。新機能や追加ステージのインプレッションをお届け
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印刷2021/01/19 12:00

プレイレポート

「ロードス島戦記 −ディードリット・イン・ワンダーラビリンス−」大型アップデートが実装。新機能や追加ステージのインプレッションをお届け

 PLAYISMとWhy so serious?は本日(2021年1月19日),KADOKAWA協力のもとに開発中の2D探索型アクションゲーム「ロードス島戦記 −ディードリット・イン・ワンダーラビリンス−」のアーリーアクセス版にて,大型アップデートを実施した。今回の更新では,ステージ3「霧の古城」,ステージ4「暗黒の都」が追加され,操作面でもブラッシュアップが行われている。

プラットフォームはSteamで価格は1320円(税込)。アーリーアクセスは2021年春の大型アップデートと共に終了,それに伴い価格改定が行われるとのこと(外部リンク
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 本作は「ロードス島戦記」30周年を記念して制作が進められている,いわゆるメトロイドヴァニア系の2D探索アクションだ。主人公は「ロードス島戦記」のヒロインで,日本におけるエルフのイメージの祖とも言われるディードリット(以下,ディード)。とある森で目を覚ました彼女は,かつての戦友や好敵手と相対し迷宮の謎に挑む。

本作のディードは,風の精霊「シルフ」と火の精霊「サラマンダー」の加護を切り替えながら探索を進めていく。攻撃方法は近接武器,弓,魔法を使い分けるシンプルなものだが,属性の相性を活用することでステージを有利に進められる
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ドット絵になった「ロードス島戦記」シリーズファンおなじみのキャラクターたちも見どころだ。画像は今回追加されたカシュー王と邪竜ナース
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 本稿では2020年3月のアーリーアクセス開始より,約1年をかけて進化した本作のインプレッションをお届けしよう。ゲームシステムの詳細についてはアーリーアクセス開始時の記事をチェックしてほしい。


新アクションで戦術の幅が広がるステージ2「炎の巌窟」


 ステージ2「炎の巌窟」は,2020年6月のアップデートで追加された溶岩帯をイメージしたステージだ。高低差や飛び石が多く,移動する足場も現れるため,ステージ1のような近接一辺倒の戦い方では苦戦するだろう。
 雑魚にもコボルド,ゴブリンチーフといった遠隔攻撃を多用するモンスターが現れ,弓や魔法にも使い所が出てくる。センティピード等の耐久力の高い敵は低レベルのうちはスルーする選択肢も視野に入り,ほど良い緊張感を生んでいる。

コボルドは,絶妙に近接攻撃の届かないところから手投げ斧で攻撃してくるのがいやらしい。ステージ1ではパズル要素以外であまり活躍しなかった弓の出番だ
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初めてミニゲームが登場するのもこのステージ。筆者の一押しキャラクター,盗賊のウッド・チャックとサイコロ賭博を行うことができる。ギムの店の装備品はかなり値が張るので,運に自信のあるプレイヤーは挑戦してみるのもよいだろう
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新アクションとして2段ジャンブが追加される。シルフによるホバリングと組み合わせて,進入不可能だったエリアを探索できるようになるのはこの手のゲームの醍醐味だろう
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新たなギミックとして溶岩によるダメージ床も現れる。ここまで来たプレイヤーなら属性を活用して有利に有利に進めることができるだろう
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精霊王ジンとエフリートはボスキャラとして登場する。2方面から発生する多彩な魔法攻撃が新鮮だ
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特殊能力の使い所がカギとなるステージ3「霧の古城」


 ツタに覆われた城を彷彿させるステージ3「霧の古城」では,魔法や遠隔攻撃の有用性が更に増してくる。毒,気絶といったステータス異常を多用する敵も現れるようになるため,対策なしに近づくと痛い目を見るだろう。属性相性の良い魔法は強力だが,乱発しているとMPがすぐ底を尽きてしまうため,使い所はよく考える必要がある。原作の黒幕,灰色の魔女カーラが現れ,物語がぐっと広がりを見せるのもこのステージの魅力だ。

新たに手に入る精霊魔法「インビジビリティ」は囮となる幻影を生み出す魔法だ。強力な敵も幻影を使えば攻撃のスキを生み出せる
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気絶状態になったディード,一切の行動が行えなくなるため敵に囲まれて大ダメージの可能性も
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個人的に気に入ったギミックが,弓攻撃による歯車の回転を利用したエレベーターだ。タイミングよく矢を当てるとスイスイ登れて心地よい
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ロードスの歴史を影から操っていた灰色の魔女カーラ。本作でもなにやら画策しているようだが……筆者はウッド・チャック版のカーラも見たいので,今後のアップデートに期待である
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「弓の修練場」では,ミニゲームを遊ぶことができる。道中で手に入る3WAYショットが打てる弓を使うとなかなかの爽快感が味わえる
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ギミック豊富なステージ4「暗黒の都」,待望の自由騎士パーンの姿も


 ステージ4「暗黒の都」は石造りの廃墟をモチーフとしたステージだ。歯車を利用した新たなギミックや,窒息死のリスクもある水中エリア等,敵の強化だけで済まない多彩な仕掛けでプレイヤーを楽しませてくれる。中距離攻撃が可能な投擲武器も強化され,プレイの幅も広がっている。サラマンダーの火を用いるギミックを見かけなくなったのは,少し寂しかったが,次回のアップデートにも期待が膨らむ。

矢で歯車を回転させるギミックと巨大な刃が接続している。うっかり触れるとかなりのダメージになるため,要注意だ
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ステージ2で敵対した風の精霊王ジンだが,原作通りディードに手を貸してくれる。MP消費の高さに見合った強力な範囲攻撃だ
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ステージ1冒頭で走り去った自由騎士パーンとついに再会。彼は何を求めてこの迷宮を探索しているのだろうか
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ステージ4を終盤まで進めても,侵入不能なエリアは残されている。今後どのようなギミックが追加されるか楽しみだ
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より遊びやすくなったUIと追加機能


 操作面やインタフェースにも丁寧な改善がなされている。特に嬉しいのはマニュアル機能だ。これまで自由に確認できなかった,ボタンを組み合わせたアクションや,なんとなく理解していた詳細なルールなどがいつでも参照できる。スタート時にしか変更できなかった画面サイズや音声のボリュームもメニュー画面から変更できるようになっている。
 また,アクション面でもバックダッシュボタンを使った追加アクションなど細かな改善が行われている。精霊がときおり自動で攻撃してくれるようになったのも嬉しい。なお,今回のアップデートでは振動機能も追加されているが,筆者の使用したDUALSHOCK 4ではうまく機能しなかった。

マップの所々に精霊レベルの回復ポイントが追加されたのも親切だ
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精霊魔法「ウィル・オー・ウィスプ」による隠し通路探しがなくなったのは少し残念だが,マップをじっくり見つめてデッドスペースを探す楽しみに集中できる
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メニュー画面の多くのUIが日本語化された。特にキーコンフィグは項目数が多いため,ひと目で分かると操作がスムーズだ
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空中ホバリング中にバックダッシュボタンでその場に停止できるのが地味に大きい。こういった細かいテクニックも初出の際に説明してくれるようになった。もちろんマニュアルでいつでも参照可能だ
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 本作は1年近い時を重ね,キャラクター,ステージ数,ギミックともに充実してきており,プレイ時間は4〜7時間といったボリュームだ。「ドットになったあのキャラが気になる」「発表時に気になっていたが,まだ遊べていなかった」という人はこの機会にプレイを始めてみよう。
 また,アーリーアクセス版であることを活かしたオチも健在で,クスリとさせられる。個人的にはTRPGで「ロードス島戦記」に触れてきたファンに,ぜひフルリリース前にプレイして欲しいところだ。

「ロードス島戦記‐ディードリット・イン・ワンダーラビリンス‐」Steamストアページ

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