火星のテラフォーミングを行うコロニー建設シム「Per Aspera」がリリース。人工意識となり，ヒトの移住計画を果たすべく奮闘する

　Raw Fury GamesとTlön Industriesは，火星のテラフォーミングをモチーフにしたPC用シミュレーションゲーム「Per Aspera」を，SteamとGOG.comで本日（2020年12月4日）リリースし，そのローンチトレイラーを公開した。参考までに，Steam版の通常税込価格は3090円（12月11日までは10％オフの2781円）。ストアページ（リンク）では，インタフェースと字幕が日本語対応となっている。


　Per Asperaは，プレイヤーが人工意識“AMI”（エイミー）となり，人類が過去に何度も失敗している火星のテラフォーミングを進めるというタイトル。コロニーの建設から酸素の供給，資源の採掘，そして緑化までを目指していくというシミュレーションゲームである。本作ではNASAのデータを活用した，シンプルながらも緻密なグラフィックスで赤い大地が描かれており，そこに少しずつ施設を増やしていく。無人作業車が往来する姿などは見ていて楽しい，ミニチュア感も強い作風だ。


　トレイラーを見ると，火星にはコロニー建設を阻む何かしらの“敵”が存在しており，開拓領域が増えるにしたがって，ドローンの群れが攻撃してきたり，施設が爆破されたりするようなイベントもたびたび発生するようだ。ヒトの植民地化失敗を示す残骸の謎，安全を脅かす謎の存在など，物語をしっかりと描くというのも，本作のユニークな点だろう。欧米のゲーム業界では有名なTroy Baker（トロイ・ベーカー）さんを始め，「パルプ・フィクション」や「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ」などに出演したPhil LaMarr（フィル・ラマール）さん，ゲーム批評家としても注目されているYong Yea（ヨン・イー）さんといったボイスキャストが起用されているのも魅力である。

　テキストによる画面上の情報量が多く，科学的な知識もそれなりに要求されそうなタイトルだが，火星のテラフォーミングというモチーフ，その背景設定，そしてコロニービルディングのシステムなどに興味を引かれる人は多そうだ。

GOG.comの「Per Aspera」ページ

「Per Aspera」公式サイト