プレイレポート
「FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE」追加エピソード体験レポート。手裏剣を使うシノビ,ユフィの活躍が本編の裏で展開
PS5版は,4K解像度や60fpsを重視するパフォーマンスモードなど,グラフィックス面が強化され,PS4版FFVIIRを所有しているプレイヤーであれば,100円(税込)でアップグレードが可能だ。
さらに,PS5版のDLCとして,新エピソード「FF7R EPISODE INTERmission」も有料配信される。こちらは,FFVIIR本編に登場していなかったユフィ・キサラギを主人公に据えた独立した内容となっており,アップグレードしたユーザーしか購入ができないので注意しよう。
今回,この新エピソードのプレイシーンを紹介するムービーが公開され,同じ部分のメディア向け体験会が実施された。ユフィのプレイフィールをお届けしていこう。
※本記事にはネタバレを含む可能性があります。
FF7R EPISODE INTERmissionでは,本編でクラウド達が行動している裏で展開された物語が描かれる。時系列としては,本編のチャプター7終了後のあたりだ。伍番魔晄炉爆破後を背景に,ミッドガルにやってきたユフィが何をしていたのかという内容である。
プレイしてまず驚くのは,PS5対応となったことによる映像表現の美しさだ。元々のFFVIIRの映像もかなり美しかったが,これを60fpsで体験できるのはかなり気持ちがいい。映像は4K出力に対応した「グラフィックモード」と60fpsで動く「パフォーマンスモード」を好みで切り替えられるようになっているが,個人的には後者のほうが断然好みである。
本エピソードの主人公となるユフィは,ウータイの密命を帯びた(と自分では説明している)「シノビ」であり,何らかの任務のもとにミッドガルへと潜入,アバランチと合流し,任務を遂行していくこととなる。モーグリのフードが印象的な彼女だが,その下にはオリジナルのFFVIIでも馴染み深い,ショートカットのあの姿が隠されている。
ストーリー的に興味深いのは,ユフィが協力するアバランチは「本家」だということ。本編のバレットやティファ達は「分派」であり,本エピソードは本家の活動を描く内容でもあるわけだ。
今回プレイできたのはユフィのエピソード冒頭から,ボスの「ギガンピード」が登場するところまでとなる。動画は戦闘がメインだが,アバランチと合流してからは七番街スラムを自由に探索できるシーンもある。
劇中では「ウの衆」と呼ばれるウータイのシノビであるユフィは,その手に巨大な手裏剣を持っていて,これを使ったアクションを行える。バトルで使うのはもちろん,移動中に遠方にある神羅ボックスを壊したり,特定のスイッチを切り替えたりすることが可能だ。
バトルでもこの手裏剣が武器となるわけだが,実際に触ってみるとこれが遠近両方の攻撃手段を持つ武器だということが分かった。[□]での「たたかう」コマンドでは,これを振り回して近距離攻撃を行うが,[△]で投擲が可能で,投げた手裏剣はロックした敵のところにしばらくとどまってダメージを与え続ける。さらに手裏剣を手放しているときの[□]での攻撃は,遠距離の「忍術」に変化するという特殊な性質を持っている。
バレットの銃やエアリスの魔法などとはまた違う,テクニカルな遠距離攻撃が操作していて楽しいが,さらなる特徴として,この忍術はアビリティの「忍術変化」によって属性を変化させられる。忍術は通常は無属性だが,忍術変化を使えば任意の属性に切り替えられるため,敵の弱点に1人で的確に対応できるのだ。
また,道中で同じウータイの「ソノン・クサカベ」が仲間に加わる。棒術で戦う彼は,パーティメンバーではあるもののNPC扱いで,プレイヤーはコマンドによる指示のみが行える。また彼がパーティに参加しているときは[L2]で「連携」が可能で,「連携モード」中はユフィの行動に対して動きを合わせてくれる。連携時は同時に同じ敵を攻撃し,バーストさせやすくなる。さらに,両者のATBゲージが溜まっている状態で一部のアビリティを使うと「連携技」が使用可能になるメリットもある。連携中はソノンのATBゲージが溜まりにくくなるが,強敵を集中して倒すときに役立ちそうだ。
もう1つ今回の試遊で体験できたのが,ミニゲームの「コンドルフォート」だ。これは戦闘で使う「ユニット」と,装備可能なマテリアやATBゲージの増加量を決める「ボード」で「デッキ」を編成してプレイする,RTSスタイルのボードゲームである。
自軍と敵軍はそれぞれ3つずつ拠点を持っている。デッキで編成したユニットを,画面上部のATBゲージをコスト分消費して配置すると,それが自動で敵拠点を攻撃しに行き,ユニット同士が接触すると戦闘になる。ユニットには「アタッカー」「ディフェンダー」「シューター」のロールと三すくみの相性が設定されていて,相性のいいユニットをぶつけていくことが基本となる。プレイヤーはユニットの出撃や指示の他に,持っているマテリアの「魔法」によってサポートをすることが可能だ。
分かりやすいルールながら,見た目の演出はなかなか凝っていて,つい遊びこんでしまいそうになる。登場するユニットがゲーム本編に登場する神羅のキャラクターというのも面白い。七番街スラムではこのプレイヤーが何人か存在していて,彼らとの勝負を寄り道要素として楽しむのもいいだろう。
本エピソードは,手裏剣を使ったユフィの操作感覚が面白く,その持ち味を生かしてギミックをクリアしていく道中のシーンも作り込まれている印象だ。あまりに無邪気なユフィの性格や言動は好みが分かれそうだが,常識人のソノンとはいいコンビ関係が描かれていて,先が気になる。気が早いかもしれないが,ユフィが本編とどう絡んでいくことになるのかも楽しみだ。
「FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE」公式サイト
※画面は開発中のものです。
- 関連タイトル:
FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE
- この記事のURL:
キーワード
(C)1997, 2021 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA/ROBERTO FERRARI LOGO ILLUSTRATION: (C)1997 YOSHITAKA AMANO