プレイレポート
【PR】「SUPER PEOPLE」CBTレポート。ダイナミックさと爽快感に,笑える要素がミックスされた“スキル爆裂”バトルロイヤルシューティング
Wonder Peopleが開発中の「SUPER PEOPLE」は,バトルロイヤルシューティングにダイナミックさと爽快感,笑える要素をミックスさせた期待の新作タイトルだ。プレイヤーは,「一瞬でテレポート」「超スピードで移動」「装甲ジープが空を舞う」などの“超人的な能力”を所持するキャラクターを操り,最後の生き残りを目指す。
従来のバトルロイヤルゲームとは異なる楽しさを提供すると謳われる本作。筆者も2021年12月7日から2022年2月28日まで実施されていたクローズドβテストに参加して,プレイフィールを確かめてみたので,ゲームの内容とともにお届けする。
「Super People」Steamページ
「SUPER PEOPLE」ってどんなゲーム?
シューティングゲームの中でも一大ジャンルを確立した「バトルロイヤル」。狭まってゆく戦場の中で戦い抜き,最後の生き残りを目指すゲームルールは,もはや,おなじみと言えるものになった。各メーカーよりさまざまなタイトルが提供されているこの熱いジャンルに,“ぶっ飛んだ世界観”とシステムで参入するのが,本作「SUPER PEOPLE」である。
そもそも,なぜプレイヤーがバトルロイヤルに参加することになったか。その理由はゲームにも密接に関わってくる「スーパーカプセル」という薬にある。スーパーカプセルは人類の火星移住計画のために作られた薬で,火星の過酷な環境に適応するための超人的な体を作るための薬だという。この薬の実験をしていた「オーブアイランド」でテロリストとそれに対抗するエージェントが入り交じり,生き残りを目指すというのが本作の世界観だ。
ゲームを開始して,まずは自身のアバターを作成することになる。ここでは性別,顔,ヘアカラー,コスチュームを選択するが,後から変更できたのでざっくり決めてしまっても問題ないだろう。なお,顔についてはクリエイトではなく,いくつかのセットから選ぶ方式となっている。どれもイカした面立ちに仕上がっているので,好きなものをチョイスしていこう。
ゲームモードは複数用意されており,「SOLO」(1人プレイ),「DUO」(2人プレイ),「SQUAD」(4人プレイ)に,それぞれ「TPS視点」と「FPS視点」が用意され,計6モードが存在する形だ。なお,いずれのルールも最大人数は80人となっている。補足となるが,TPS視点でのプレイ時のみ,ゲーム中に自由に一人称視点と三人称視点を切り替えることが可能だった。
マッチング後,ロビーに入ると「特化銃器」と「クラス」がランダムで決定される。特化銃器はクラスによって振り分けが決まっており,選択された銃器の性能が向上する。
そして,もう一方のクラス。このクラスこそ,本作が“スキル爆裂”バトルロイヤルである由縁となる要素だ。それぞれ固有のスキルとパッシブスキルを有しており,戦場に大きな変化をもたらしてくれる。筆者が実際にプレイしたクラスの中で印象に残ったものをピックアップし,いくつか紹介しよう。
・テレポーター
一定範囲内を瞬間移動できる必殺技「テレポート」を使用できる。バトルロイヤルシューターでは「中,遠距離からお互いに削りあう」光景を頻繁に目撃するが,敵の背後に瞬間移動してこれに終止符を打ったり,危機的状況から離脱することができたりと使い勝手がいい。・強襲部隊
使用後,一定時間が経過するまで移動速度が大きく向上する必殺技「疾走」を使用できる。生存能力に優れるクラスで,序盤から終盤まで安定して優秀な印象を受けた。ちなみに「疾走」中にジャンプするとすさまじい勢いで宙を舞う。攻めのアクションとして強力だが,あまりにもぶっ飛ぶので,初見では「え,そんな飛んじゃうの?」となること間違いなし。・スナイパー
一撃の威力を大きく向上させるスキル「非情な一発」を所持するクラス。「特化銃器」にボルトアクション式のスナイパーライフルが指定された場合,一定条件下にはなるが,胴体への射撃でも1発でダウンを取ることが可能だった。アサルトライフルの性能を上げるパッシブスキルも所持しており,全距離に対応できる優秀なクラスだ。・ドライバー
必殺技「モンスタージープ」でド派手なカラーリングの装甲車両を呼び出すクラス。スキル「ニトロ」で車両ごとジャンプしたり,車両を自爆させたりと絵面の面白さは全クラスの中でも随一。一見,ネタ枠にも思えるが,実際の使用感は悪くなく,面白さと強さを兼ね備えている。ぜひ一度は試してみてもらいたい。・ガス兵
壁を貫通する巨大な火炎弾を放つ必殺技「ファイアボール」を使用できる。スモークグレネードに毒ガス効果を与えるパッシブスキルなどを所持し,さらに燃料を“ガブ飲み”することでバフを受けられる。燃料タンクから“給油”する様子は超シュールで,笑ってしまうことは間違いないだろう。しかも強い。一部,うまく使いこなせなかったクラスもあったが,基本的には「全クラス強そう」というのが触ってみた感触だ。対人ゲームでは基本的に丸くされがちなゲームバランスだが,能力の押し付け合いという方向性で均衡を保とうとしている部分には新鮮さを覚えた。
また,クラスの決定がランダムとなっていることで,偏りがちなクラスがバラバラになり,特定のメタが作られにくくなるのも本作の面白さの一端を担っているように感じられた。ちなみにクラスについては,ゲーム内通貨を500ゴールド消費すれば確定選択(100ゴールドで再抽選)も可能だが,試合ごとに500ゴールド稼ぐのは難しい。使ってみたいクラスがある場合は,ある程度試合をこなして通貨を稼ぐといいだろう。
最後の生き残り“SUPER PEOPLE”を目指す
ロビーにプレイヤーが集合した後はおなじみの降下が待っている。ヘリからダイブし地上へ降り立つわけだが,ここにも本作独自の要素がある。マップ全域がプレイエリアではなく,超広大なマップから選ばれた一部の領域が初期エリアとなっているのだ。そのため,プレイするごとにエリアは変わり,ランダム性が大きくなっている。
降下後はアイテムを入手,装備を整えていくが,装備は5等級,銃器は7等級にレアリティが分かれており,レアリティが高いほど性能も向上する。等級が低い装備は弱すぎて使えないかと言われると,そんなことはない。本作にはウリの1つとして「クラフト要素」があり,素材を集めることで装備をアップグレードしていける。アップグレードに必要な素材は周辺を自動で探索,ヘッドアップディスプレイ(HUD)に表示されるので回収は難しくない。
レアリティによる性能差はかなり開きがあり,戦闘に及ぼす影響も大きいのだが,探索や収集などを順当に進めさえすれば,積極的に敵プレイヤーと戦闘を行わずとも性能を上げていける。戦略面でも,「敵をどんどん倒して装備を奪う」「探索重視で成長させていく」といったようにプレイスタイルで個性が出せるのはうれしいポイントだ。
そして本作には「レベル」の概念が存在するのだが,このレベルはマップに落ちているスーパーカプセルを拾い,使用していくことで上がっていく。カプセルには,「レッド」「グリーン」「ブルー」「ホワイト」「ゴールド」の5種類があり,それぞれ効果が異なっている。
まず「レッド」「グリーン」「ブルー」のカプセルだが,これらは“対応する色のスキル”のアンロック,またはレベルアップを行うものとなる。スキルには赤,緑,青のものがそれぞれ3つずつあり,色に対応したいずれかのスキルが選ばれると考えれば大丈夫だ。なお,スキルは最大で3レベルまで強化できる。
そして,「ホワイト」「ゴールド」取得時は全スキルの中からランダムで1つが選択される。ホワイトは1レベルしか上がらないが,ゴールドは一気に3レベルまで上がるので効果は絶大と言っていいだろう。
このスキルレベルの合計値がプレイヤーのレベルとなり,体力,敵に与えるダメージ,移動速度などが向上する仕組みとなっている。カプセルを使わなくても,敵プレイヤーを倒す,もしくは長時間生存することでレベルアップは可能だが,確定でレベルアップする「スーパーカプセル」は非常に重要なアイテムと言える。各クラスの「必殺技」もレベル10から使用可能になるので,見つけ次第どんどん使っていこう。
「個人補給品」「設計図」についても説明しておこう。「個人補給品」はゲーム中盤頃,プレイヤーの近くかつ猛吹雪(ダメージゾーン)の範囲外に出現する,物資が入ったボックスだ。ほかのバトルロイヤルゲームで言う“補給物資”の個人版だと考えれば問題ない。これにはマッチ開始時に決定される「特化銃器」が確定で入っているほか,マッチ開始前のロビーであらかじめゴールドを消費することで,アイテムを最大5個まで個人補給品に追加できる。そして「設計図」はマッチ中に取得でき,揃えてゴールドを消費することで武器を製作可能になり,個人補給品として持ち込めるようになる。
クローズドβテストを終えて
ここまで軽くシステムを紹介してきたが,プレイを終えての印象をまとめておきたい。まずは面白かったところから。本作の非常に大きな特徴である「クラス」についてだが,それぞれのスキルにより各クラスに個性が出ており,とくに「必殺技」はクールダウンこそ長いものの,どれも強力で戦況を一変させる能力を持っている。銃を撃つだけに留まらないダイナミックな戦闘が行え,不利な状況でも「打破,回避」に留まらず,「一発逆転」の可能性を十分に秘めているのは特筆すべき点だろう。
「SOLO」も勿論だが,とくに「DUO」や「SQUAD」のようなチームを組むモードだと,「必殺技×必殺技」のようなシナジーが生まれる場合もあり,戦略性も十分に備えている。また,銃撃による標準的なキルタイムも体感としては長めで,「長時間かけて集めてきた装備が一瞬で塵と化す」といったことも少ない。
本作はチームメンバーがいる場合にダメージを受けるとまずダウン状態に陥り,さらにダメージを受けるとキルされるという流れでキャラクターが行動不能となる。キルされた状態でも味方に蘇生してもらえるのが本作の面白いところで,味方が1人でも生き残ってさえいれば逆転のチャンスが残されているわけだ。この仕様は本作の“ワチャワチャ感”にとてもマッチしているように感じられた。
「クラフト」,「レベル」についても好印象を受けた。というのも,クラフト素材の回収やスーパーカプセルの探索などにはアクションが必要となり,「ある程度,装備が整ったから建物にずっとこもっていよう」といった消極的なプレイスタイルだと最終的にパワー負けしてしまうことが多い。バトルロイヤルゲームに「エリアの移動」は付き物だが,その移動中も「暇にならない」「やることがある」という点で,本システムは非常に有意義なものだと感じた。
また,ゲームのプレイフィールに直接の関係はないものの,運営会社のWonder Peopleがゲームの健全化に全力で取り組む姿勢を見せている点を周知したい。PvPゲームではチーターやハッカー,その他不正行為により,不快な思いを受けたことがあるプレイヤーも少なからずいることだろう。筆者も何度も遭遇したことがあるし,そのたびにしかめっ面になったり,マウスが吹き飛ぶほどデスクを叩いたりしたこともある。
正式リリース時も同様の仕様かは不明だが,少なくともCBTでは電話番号の登録が必須となっており,初回起動時にはゲーム健全化へのむねと,不正を行ったプレイヤーへの処置方法が明言される。これには「電話番号BAN」や「ハードウェアBAN」が含まれており,いちゲーマーとしては,健全な環境を可能な限り維持するという方針を示してくれるだけでもありがたい。
好印象な部分を述べたところで,少し気になった点として,クラスのランダム決定で思ったことを挙げておきたい。これは本作にとって重要な要素だが,同時にゲームをスタートしたばかりだと「どのクラスがどのようなスキルを持つのか」がイマイチ分かりにくい。覚えやすい「必殺技」はともかく,各クラスに計9つあるスキルも戦況に大きく影響を与えてくるぶん,把握できないことが不本意なプレイにつながってしまう。ただ,これについては,すでに「射撃場」の実装が予告されている。ここでそれぞれのクラスに,あらかじめ触れられるようになれば,ある程度は理解した状態でゲームに臨めるだろう。
「SUPER PEOPLE」は“SUPER”なバトルロイヤルゲームだった
総じて本作は,競技化の波が押し寄せているバトルロイヤルゲームが失いかけている“ワチャワチャ感”が前面に押し出しだされており,筆者的にはむしろ,どこか懐かしさを作品に感じられた。“バトルロイヤル黎明期”からシーンを見ているプレイヤーほど,クスッとくるものがあると思うし,逆に最近になってバトルロイヤルゲームを始めたプレイヤーであれば,個が持つ力の強さとインパクトのある絵面は大きな新鮮味をもって迎えることができるだろう。
筆者も強烈なインパクトを残すシーンの数々に,プレイ中幾度となく笑みがこぼれたことを覚えている。本文内でもさんざん書いてきたが,“空を舞う装甲車”,“ぶっ飛んだスピードでジャンプしていく強襲部隊”,“燃料タンクをガブ飲みするガス兵”と,想像しただけで笑えるような光景が至るところに詰め込まれている。ソロでのプレイも十分楽しめるが,仲間とプレイすれば一層の華が咲く作品だ。たとえ最後の生存者になれなくとも,「あのスキルは神すぎた」「あれは傑作だったね」などと語り合える時間がもたらされるのではなかろうか。
記事掲載時にCBTは終了(2月28日)しているが,期間中のゲーム内集計がオフィシャルより動画で公開されており,そこには「もっとも選択されたクラスは3114773回のスナイパー」「もっともキルした武器は13716527回のM416」といったものから,「もっともクラス変更されたのは759820回のショットガンマスター」「499353回のチームキルが発生」など,プレイの参考になりそうな興味深いデータまで公開されている。プレイ済みの人はこちらもチェックしておこう。
バトルロイヤルが持つ「ランダム要素」を削っていくのではなく,あえて全力で伸ばした方向性は,今までと異なる方面の戦略性を生み出した。粗削りな部分こそあったが,原点に帰りつつも,かゆいところに手が届くゲームシステムを持って姿を現した“新感覚のスキル爆裂”バトルロイヤル「SUPER PEOPLE」。そのキャッチコピーに偽りのない体験がプレイヤーを待っている。
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