DMM GAMES 10周年記念企画。長年のブラウザゲームファンがオススメしたい人気の定番ゲームと，2021年にリリースされた新作タイトル

　2021年12月13日に10周年を迎えた「DMM GAMES」。DMM.comの一事業部として設立され，現在はEXNOAのゲームブランドとしてさまざまな形で国内外のゲームを運営，販売するプラットフォーマー / パブリッシャとして存在感を示している。

　そんな同ブランドにとって大きな存在なのが，やはり“国内最大級のPCゲームプラットフォーム”としてのDMM GAMESを10年間を支えてきたブラウザゲームだろう。毎年多くの作品がリリースされ，ブラウザゲームファンであれば見逃せないDMM GAMESの個性豊かなゲームたち。かくいう筆者も，そんなDMM GAMESのブラウザゲームファンの一人で，サービス開始当初からいままで多くの作品と出会い，そして現在も複数のゲームをプレイし続けている。
　本稿では，そんな10年の感謝とお祝いの気持ちを込めて，現在もサービスが続く長期運営タイトルと，2021年にリリースされた新作ゲームの中から“10周年の今だからこそオススメしたいブラウザゲーム”を紹介してみよう。

※以下，本稿で記載しているタイトルのリリース日はDMM GAMES版のもの

DMM GAMES 10周年記念ポータルサイト

サービス開始当時を思い出しながら，DMM GAMESのこれまでを振り返る

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　オススメゲームの紹介の前に，まずはDMM GAMESのこれまでを簡単に振り返ってみたい。
　DMM.comのオンラインゲーム事業としてDMM GAMESのサービスが始まったのが2011年12月のこと。PCブラウザゲームやスマホゲームの躍進で，ゲームプレイヤーのすそ野が広がり始めた時代だ。
　筆者がまさにそうだが，MMORPGやFPSなどでがっつり遊ぶコアなオンラインゲームプレイヤープレイヤーでも，それ以外で気軽に楽しめるゲームを探していた人はけっこういた。そんなゲームファンの中でもダウンロード不要，基本プレイ無料で遊べるブラウザゲームは一定以上の人気を博したのだ。

　多くのメーカーからブラウザゲームがリリースされていたが，DMM GAMESのタイトルは目立ったプロモーションをしていないにも関わらず，口コミでプレイヤーが増えていった印象がある。何がそんなに魅力だったのか，当時の感覚を思い出してみると，個性豊かな美少女たちや美麗なイラスト，セクシーな表現といった部分はもちろん，こう言うのも失礼とは思うが“意外とシステムがしっかりしていて，ちゃんと面白いゲームだった”ことも大きかったと思う。

かわいい女の子に惑わされることなかれ（？）。こだわりある育成要素ややり応えあるバトルシステムが特徴の作品も多く，（画像は2021年10月にリリースされた「れじぇくろ！ 〜レジェンド・クローバー〜」）

　ブラウザゲームファンだけではなく，広い層のゲームファンにDMM GAMESの名が知れ渡ったのは，2013年4月に登場し，説明不要の大ヒットとなった「艦隊これくしょん-艦これ-」からで間違いないだろう。
　その後，2014年8月にサービスが始まった「千年戦争アイギス」，2015年1月にリリースされた「FLOWER KNIGHT GIRL」と「刀剣乱舞-ONLINE-」，2016年11月配信の「文豪とアルケミスト」といった，現在もサービスが続く人気作や女性人気の高い作品，ゲームファンの枠を超えたヒットコンテンツとなった作品が誕生する。
　この2015年から2017年までの3年は，ユーザーとしてもDMM GAMESがゲームプラットフォームとして大きく飛躍した印象を受けた時期で，毎年登場するヒット作の数々に驚かされたことを覚えている。

海外のオンラインゲームではエルダー・スクロールズ・オンラインに続く長期運営タイトルとなっているWar Thunder。2021年8月には日本サービス5周年を迎えた（関連記事）

　ほかにも，「エルダー・スクロールズ・オンライン」「War Thunder」など，海外発のオンラインゲームを始め，コンシューマゲームやスマートフォンゲーム，そしてそれぞれのゲームのマルチプラットフォーム展開などで存在感を示していき，現在の知名度を誇るゲームプラットフォーム/パブリッシャとなっていった。その人気の大きさは，現在サービス中のゲームやリリースタイトルの数を見れば伝わるはずだ。
　なお，4Gamerでは，現在のEXNOA代表であるDMM.com最高執行責任者（COO）村中悠介氏と，DMM GAMES立ち上げに関わったメンバーの一人である川端祐喜氏にインタビューを行い，“DMM GAMESの10年の歩みとこれから”を聞いているので，さらに詳しい話が気になる人はそちらもぜひチェックしてほしい。

DMM GAMESを支える，長期運営の人気タイトル

　ゲームファンでなくてもご存じであろう「艦これ」や「刀剣乱舞-ONLINE-」以外にも，DMM GAMESがプラットフォームとして成長していくなか，ともに歩み，長期の運営が続いているゲームがある。そんな，DMM GAMESファンから愛され続けている“定番”タイトルをいくつか紹介しよう。
　どれもDMM GAMESらしい“美少女と育成”がメインのゲームで，それぞれ異なるゲームの魅力を持っている。気になった作品があればもちろん，しばらく離れていたという人もこのタイミングでまたゲームを始めてみるのもいいだろう。

■千年戦争アイギス（2014年8月サービス開始）

　今年7周年を迎えた「千年戦争アイギス」は，個性的で魅力あるキャラクター（ユニット）をマップに配置し，リアルタイムに進軍してくる敵を迎撃するタワーディフェンスRPGだ。DMM GAMESにおけるタワーディフェンスゲームブームの火付け役ともいえるタイトルである。

　本作の魅力を一言で語ることは難しいが，やはり，手軽さよりもしっかりとしたゲーム性を重視しているところが人気のポイントだろう。高レアリティのキャラクターであってもごり押しすることは難しく，逆に低レアリティのキャラクターだけでも，戦術次第で難所を突破できるところが面白い。

　CVが付いているわけでもなく，一見すると派手さはないのだが，戦闘画面のドット絵がよく動き，クラスチェンジなどの変化が細かく反映されるのも特筆すべき要素だ。また，サービスが長い分キャラクターの数もかなりの量だが，定期的に調整が入り，昔のキャラクターが今でも十分に使えるのも嬉しいところである。

「千年戦争アイギス」公式サイト

■FLOWER KNIGHT GIRL（2015年1月サービス開始）

　「FLOWER KNIGHT GIRL」は，“花騎士”と呼ばれるキャラクターを収集，育成し，自分だけの部隊を編成してクエストに挑むゲームだ。ゲーム性はお手軽さを重視しており，バトルは基本的にオートで進行する。

　育成はシンプルながら，やりがいのある仕組みとなっており，それがプレイヤーの楽しみであり“ご褒美”となる。育成が進んだキャラクターたちがド派手なスキルを連発して戦う姿は，見ているだけで気持ちがよく，加えて，SDキャラも良く出来ており，それも“育てたキャラクターを愛でて楽しむ”という遊び方を後押しする。

　1部隊5名×4部隊の最大20人という大部隊を編成できるのだが，それでも悩まされるほど魅力的なキャラクターが盛りだくさん。また，定期的にアンケートを取ったり公式の生放送を配信したりと，運営サイドがプレイヤーと良好な関係を築くべく精力的に動いているのも好印象だ。

「FLOWER KNIGHT GIRL」公式サイト

■御城プロジェクト：RE 〜CASTLE DEFENSE〜（2016年3月）

　「御城プロジェクト：RE 〜CASTLE DEFENSE〜」は，「御城プロジェクト」（2014年11月〜2015年4月）のリニューアルタイトルだ。再スタートからDMM GAMESの看板タイトルになるほどまでに立て直せたのは，やはり国内外を問わずさまざまな城や居館，城塞都市などをモチーフにした「城娘」たちの魅力だろう。

　ゲームは“本格タワーディフェンスRPG”と言えるやりがいのあるシステムとなっており，プレイヤーは個性的な城娘たちを率いて謎の「兜」軍団と戦うことになる。マップ上に城娘を配置し，迫りくる兜軍団を撃退していくのだが，城娘の属性が山城 / 平城 / 平山城 / 水城と，こちらも城モチーフなところがユニークだ。また，配置した城娘を”巨大化”させてパワーアップできるのも面白い要素で，武器種も城主や歴史上の出来事に関連したものが多く，そこにもこだわりが感じられる。

　イベント中やキャラクター情報などで城に関するさまざまな知識に触れることができ，自然と城娘とそのモチーフとなっている城が好きになる……そんな仕組み（？）が盛り込まれている点も特徴だ。

「御城プロジェクト:RE 〜CASTLE DEFENSE〜」公式サイト

■神姫PROJECT（2016年3月）

　開発会社のテクロスが，その名をDMM GAMESファンに知らしめた出世作。“神々と織り成す超神化RPG”こと「神姫PROJECT」は，爽快感のあるスタイリッシュなターン性バトルを特徴に，育成要素も豊富でやり込むほどに強くなっていく。

　そんな本作の一番の魅力と言えるのが，可愛いさの中にある色気がドキドキさせられる美少女たちのクオリティと，動きのあるキャラクターを中心としたビジュアルや演出である。これはテクロスのお家芸とも言えるもので，「あやかしランブル！」や「UNITIA 神託の使徒×終焉の女神」（※2020年3月にサービス終了），そして「れじぇくろ！ 〜レジェンド・クローバー〜」（詳しくは後述）と，テクロスが関わるタイトルはキャラクターのクオリティには絶対的な安心感がある。

　DMM GAMESの熱心なファンであれば欠かさずチェックしていると思うが，最近ファンになったという人も“開発はテクロス”とあれば見逃さないようにしてほしい。

「神姫PROJECT」公式サイト

新たな“価値観”を打ち出す，2021年リリースの新作タイトル

　長期の人気タイトルが多数あるにもかかわらず，これまでにない魅力を携えて新作ゲームが次々に始まるところもDMM GAMESというプラットフォームの特徴だ。とくに2021年は，ここ最近でも別格と言えるほど，現在の躍進はもちろん今後の成長にも期待できる作品が多数リリースされている。
　そんな2021年のリリースタイトルの中からいくつかをピックアップして紹介しよう。これからまだまだ人気が出る要素を備えた作品ばかりなので，長期サービス中の定番タイトルと合わせて押さえておくといいだろう。

■ミナシゴノシゴト

　「ミナシゴノシゴト」は，英雄たちの名を持つ「ミナシゴ」，戦場や災害などをモチーフとした「戦神」といった美少女たちを率いてバトルに挑むダークファンタジーRPGだ。

　原作と監修を担当しているのが，「少年と老婆」や「奴隷区 僕と23人の奴隷」といった作品で知られる小説家の岡田伸一氏。かわいいキャラクターたちに囲まれた，いわゆるハーレム展開ではあるが，物語は冒頭からセンセーショナルで，岡田氏が描き出す世界観は深くそして重みがあり，そのシナリオ展開は圧倒的だ。ミナシゴや戦神には，モチーフ元から“抽出”されたキャラクター背景が設定されており，こちらもかなりのこだわりを感じられるものとなっている。

　ゲームシステムはやり込み要素満点の育成を主体とし，部隊編成を工夫してターン制のコマンドバトルでの勝利を目指すというもので，レイドバトルといった育成したキャラクターを活かすコンテンツも豊富だ。

「ミナシゴノシゴト」公式サイト

■プラスリンクス 〜キミと繋がる想い〜

　好みのヒロインと自由に会話できる“リアルチャット”が話題となった恋愛ゲーム。育成要素こそないものの，かわいい女の子の画像を見ると，これぞDMM GAMESといった印象を受ける作品だ。

　　そして何より，本作のキモとなるのがリアルチャットである。普通のアドベンチャーゲームであれば，プレイヤーが選んだ選択肢に対する決まった返事が来るところだが，実際にテキストを打つとそれに合わせた言葉が返ってくるのが多くのプレイヤーに衝撃を与えた。SNSを中心にウィットに富んだ受け答えが報告されて大盛り上がりとなり，一時的に入場制限がかけられたことも記憶に新しい。

　「人力？　高性能なAI？」……というリアルチャットの仕組みはさておき，どんなメッセージを送っても会話が成り立つのが面白いところで，チャットに熱中するあまり，本来のゲームの目的となる女の子と仲良くなることを失念してしまうことも。いずれにせよ今までになかったタイプのゲームであることは間違いないので，新しい刺激を求めるプレイヤーには，ぜひ本作をプレイしてもらいたい。

「プラスリンクス 〜キミと繋がる想い〜」公式サイト

■れじぇくろ！ 〜レジェンド・クローバー〜

　DMM GAMESらしさ全開の，“剣と魔法のファンタジー世界”とやり応えあるシミュレーションバトルをを特徴とするシミュレーションRPGだ。歴史上の偉人や伝説上の英雄，神々や天使をモチーフとした美少女たちを率いて，アビスと呼ばれる敵と戦っていくのが目的だ。

　マス目状のマップで展開されるバトルはターン制で行われ，一手ずつユニットを動かして敵を撃破していく。そのバトルシステムは，ブラウザゲームとしてはかなりの“本格派”。ユニットはメインとサポート2人1組で構成され，一人ひとりの個性やスキル，キャラクターの組み合わせによって移動力や攻撃範囲が変化し，それによって戦術も大きく変わる。スキルの種類もさまざまなものがあり，部隊編成を工夫しながら自分だけの戦術を練るのがとても楽しく，やりがいがあるのだ

　2021年10月にリリースされたばかりの新作というのもあり，グラフィックスは総じて美しい仕上がりとなっており，今後の進化も大いに期待できる次期看板タイトルといえる作品だろう。

「れじぇくろ！ 〜レジェンド・クローバー〜」公式サイト

■神殺しのアリア

　未知なる力によって滅亡の危機を迎えた近未来の世界を描く，3DリアルタイムバトルRPG。かわいい女の子たちの育成とバトル，そして謎めいた世界設定が魅力となっており，3Dモデルを採用した美麗なキャラクターたちが世界観を作り上げる。

　キャラクターにレアリティの概念がなく，また，入手方法もガチャではなく直接選んで購入できる点が大きな特徴だ。「お気に入りの女の子がいたけど，なかなか手に入らない……」ということはなく，望みのキャラを入手後すぐにメインキャラクターとしてトコトン育成できるのはありがたい。

　バトルは半オート進行で，要所でスキルを手動発動させるシンプルなものになっているが，スキルや装備の効果でバフ/デバフが幾重にも重なるため，パーティ編成を工夫することが必要不可欠だ。自分なりに理想の編成を考えるのはやりがいがあって楽しめる要素となっている。全体的に考えることが多めのゲームになっているが，オート戦闘機能も搭載されていてリソース集めはお手軽に行えるので，難しいことは考えず女の子を育てて楽しむことをメインに遊んでもいいだろう。

「神殺しのアリア」公式サイト

2022年も新タイトルが続々登場予定。引き続き“これからのDMM GAMES”にも注目だ

　今回はサービス中のブラウザゲームを紹介する形でDMM GAMESの10周年を祝ったが，長年のDMM GAMESファンとしては，サービスを終えたゲームの中にも思い出深い作品がたくさんある。「Lord of Walkure」に「政剣マニフェスティア」，「ブレイヴガール レイヴンズ」や「宝石姫 JEWEL PRINCESS」，そして「かんぱに☆ガールズ」……と，タイトル名を挙げようと思えばまだまだ出てくるほどだ。これらのタイトルにも感謝の気持ちを贈りたい。

10周年記念の特設サイトでは特別企画の一つとして，サービス終了したものの中からユーザー投票でグッズ化するタイトルを決める「あのゲームをもう一度！ 復刻投票キャンペーン」が開催。「巨神と誓女」「UNITIA」「戦国プロヴィデンス」の3タイトルのグッズ化が決定した（関連リンク）※画像は左から「巨神と誓女」「UNITIA」

DMM GAMES公式サイト内「あのゲームをもう一度！ 復刻投票キャンペーン」ページ

　新しいゲームが発表されればすぐ事前登録を済ませ，新情報やキャンペーンを欠かさずチェック。リリース日を迎えたらさっそくプレイし一喜一憂する……と，これまで多くのゲームを始め，その終わりも見届けてきたが，よくできた作品が意外とすぐにサービス終了を迎えるのを見ることも多く，オンラインゲームの長期運営がいかに難しいかを感じさせられる。そんな中，今も多くのゲームのサービスが続き，さらに新しいものが生まれていくというDMM GAMESの“土壌”は，オンラインゲーム業界にとって重要なものであり続けるだろう。

　DMM GAMESは2021年12月13日に配信された「DMM GAMES 10周年記念生放送」にて，「巣作りカリンちゃん ラビリンスキングダム」「天啓パラドクス」「モンスター娘TD　〜ボクは絶海の孤島でモン娘たちに溺愛されて困っています〜」「クリムゾン妖魔大戦」という2022年内リリース予定の4タイトルを新たに発表している（関連記事）。ほかにも，発表済みの作品を含むメディアミックスプロジェクトや人気アニメのゲーム化などの作品で楽しませてくれるであろう“これからのDMM GAMES”にも注目だ。

天啓パラドクス

巣作りカリンちゃん ラビリンスキングダム

クリムゾン妖魔大戦

モンスター娘TD　〜ボクは絶海の孤島でモン娘たちに溺愛されて困っています〜

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