プレイレポート
[プレイレポ]「アイドルマスター シャイニーカラーズ Song for Prism」は,美麗な3Dモデルで,新たなアイドルたちの輝きを体験できる
本作は,現在サービス中のアイドル育成&ライブ対戦ゲーム「アイドルマスター シャイニーカラーズ」(enza / iOS / Android)の新作タイトルとなるが,運営中の上記タイトルも並行してサービスを行っていくことがアナウンスされている。本稿では,そんな新作アプリゲーム“シャニソン”の「Demo版 テストプレイ」に参加し,体験した内容をレポートしていく。
※本記事のゲーム画面は開発中のものです。
アイドルユニットを育て,ライブで輝かせる!
本作には,2023年4月2日に加入した「斑鳩ルカ」を含む,283プロダクション所属のアイドル全員が登場する。今回のテストプレイでは, “イルミネーションスターズ”と“アンティーカ”の8人をプロデュースできたほか,サポートキャラとして“放課後クライマックスガールズ”と“アルストロメリア”の8人,計16人の姿を見ることができた。
まず,ホーム画面を見た瞬間の感動をお伝えしたい。“事務所内で過ごすアイドルたちがそこにいた”。ソファに集まってくつろいでいたり,キッチン,玄関などで交流したりする彼女らの日常が,従来の2D表現ではなく3Dモデルで動いていたのだ。何気ない仕草もずっと見ていたくなる可愛らしさ。事務所の窓から見える景色が,天候によって変化している点など,芸の細かい表現にもリアリティを感じられる。
ゲームの進め方の基本的な流れは,「プロデュース」パートでユニット単位のプロデュースを行い,アイドルたちを育成すること,そして「ライブ」パートで育てたフェスアイドルで任意のユニットを組み,ライブをして彼女たちを輝かせること。この2つを軸に進めていく。
今回は,“イルミネーションスターズ”と“アンティーカ”のエピソード01を,それぞれプレイできた。プロデューサー(プレイヤー)は,アイドルたちのスケジュールを選択し,「レッスン」や「お仕事」をこなしながらユニット,アイドルの能力を伸ばしていく。そして,最終オーディションの突破を目指す。難度は,EASY,NORMAL,HARDの3段階があり,最初はEASYだけが開放されている。クリアすれば,1段階上の難度が選べるようになる仕組みだ。
イルミネーションスターズの物語は,事務所で3人にユニット活動の開始を告げるシーンから始まる。3人はお披露目ライブに向けてレッスンやオーディションに励み,経験を積んでいく。最終日までのスケジュールを,1日ごとに設定していくこともプロデューサーの大事な役目だ。
エピソードは3つのシーズンで構成されていて,シーズンの最初に,ランダムに選ばれる3つのプロデュース方針から1つを選択する。これには,特定のレッスンやお仕事をこなすことで獲得パラメータがアップしたり,プロデュースカードやサポートスキルが得られたりなどの効果がある。
また,常に気を配らなくてはならないのが,アイドルたちの「体力」だ。基本的にレッスンやお仕事などをこなしていると,アイドル(ユニット単位)の体力は減っていく。体力が少なくなればトラブルが起こる確率も上がるので,オフの日を入れたり,お出かけさせたりと,適宜休息をとらせる必要があるのだ。レッスンや仕事中にトラブルが起こると,報酬は獲得できない。
各レッスンでは,制限時間内に目標のAppealの達成を目指す。具体的には,レッスンが始まると時間経過で増えていく“PP(プロデュースポイント)”を使い,さまざまな効果を持つ“プロデュースカード”を使用してユニットを支援していく。ユニットごとに,プロデュースカードの効果に傾向があるので,コンボをつなげていく際にそれを考慮することで,レッスンやオーディションを有利に進められるのだ。
また,ユニットのメンタルゲージには気を付けよう。トレーナーやライバルアイドルたちの使うプロデュースカードの効果で減少させられてしまい,これが尽きるとメンタルブレイク状態となり,一定時間PPがたまらなくなってしまうのだ。ゲージを回復させる効果のあるプロデュースカードをタイミング良く使っていくなど,リアルタイムの判断が求められる。
説明だけでは要素は多く感じられるが,チュートリアルもあり,実際にプレイすれば感覚が掴めてくるはずだ。難度EASYであれば,ある程度フィーリングでカードを繰り出していても失敗しにくいので,各カードの効果を実際に確かめてみながら,プレイに慣れていくといいだろう。難度NORMALからは,PPのたまったそばからカードを繰り出しているだけでは厳しくなる。ここがプロデューサーの腕の見せどころだ。
最終オーディションを突破すれば,アイドルたちの育成の集大成となる「メモリアルライブ」が披露される。ライブの映像には,これまでプロデュースしてきたシーンがカットインする演出があり,非常にドラマチック。紆余曲折ありながら成長してきたアイドルの姿を,しっかり目に焼き付けることができた。
プロデュースで育てたユニットのメンバーを自由に組み合わせてパフォーマンスを楽しむのが,“ライブ”だ。「アイドルマスター シャイニーカラーズ」でおなじみの曲に合わせて流れてくるノーツをタイミングよくタップし,ライブを成功に導いていく。今回の「Demo版 テストプレイ」では,「Spread the Wings!!」「ヒカリのdestination」「バベルシティ・グレイス」「ありったけの輝きで」の4曲を遊ぶことができた。
画面の奥からノーツが流れてくるタイプの音ゲーで,画面はすっきりと見やすいが,背景の明るさ,レーン透明度,レーンカット,ミラーモードなどのカスタムや,同時押しの際に表示される補助線,振動,各種エフェクト,スコアゲージ,カットインなどの有無が個別に設定可能。プレイヤーにとって一番プレイしやすい環境を作り出せる。
楽曲の難度は,EASY,NORMAL,HARD,EXPERT,MASTERの5段階。MASTERだけは初めから選ぶことができず,EXPERTを一度クリアすると開放される。任意の曲を登録しておき,素早く選択できるようになる“お気に入り楽曲”は,今後どんどん楽曲が増えるので,きっとありがたい機能になるはず。
また,“オートライブ”と“スキップライブ”は,ノーツの確認をしたり,効率的に報酬を集めたりするときなどに便利だ。どちらにも回数制限はあるが,有効に使っていきたい。
ライブは,ライフがゼロになっても曲の最後まで継続可能だ。リザルト画面での拍手が少なくなるなどの演出は入るが,失敗したとしても最後まで練習できるうえ,クリアできたかどうかに関係なく取得できる報酬もあるので,得られるものは必ずある。また,ライブの前に“LB”を任意の数消費することで,ライブ報酬の抽選回数やアイドルの各種経験値を増加させられる。
プロデューサーの手腕の指標として設定されている「楽曲レート」「総合ハイスコアレート」「総合テクニカルレート」に関しては,総合レート2種のグレードが上昇すると報酬がもらえるので,プレイの精度を高めるやり込みにも力が入りそうだ。
特定の曲では,ライブユニット編成メンバーによる“歌い分け”も選択可能。編成メンバーの配置によって歌唱パートも変わるので,印象の変化を楽しめる。いずれも,プロデューサーの多様な楽しみ方を支援するシステムとなっている。
どの難度でも,1回でもクリアした曲は,「MV視聴」モードを選択できるようになる。美麗な3Dモデルでパフォーマンスを行うアイドルたちの姿を見られるという,こういった形式のゲームではおなじみのモードだが,本作にはMV再生中に一時停止・巻き戻し・早送りの機能が実装されている。これはかなりありがたい。
アイドルたちを成長させて,スキルや衣装を開放しよう
プロデュースアイドルの育成項目は「覚醒」「特訓」「アイドルスキル」の3つで,いずれもレベルアップには,それぞれ異なる必要素材とマニー(ゲーム内通貨)を使用する。
「覚醒」では,新たなアイドルスキルの獲得
「特訓」では,ステータスやアイドルスキルレベル上限,潜在ライブスキルレベルのアップや新衣装の開放
「アイドルスキル」では,「覚醒」で開放したアイドルスキルのレベルアップ
をそれぞれの機能で行える。
これらにより,プロデュースやライブでよりアイドルたちが活躍できるので積極的に活用していきたい要素だ。
最後に,個人的に気になったポイントをいくつか挙げていこう。
何といっても初お目見えの3Dモデルが可愛らしいことに注目したい。従来の2D表現ももちろん美しかったが,今まであまり見ることのなかった後ろ姿,全身,日常の仕草からダンスの動きに至るまで,今作ではまた新鮮な趣がある。あまり見ることがなかったといえば,今まで「アイドルマスター シャイニーカラーズ」に登場した建物の内部を,別の視点から見られるのも嬉しい。サポートキャライラストの美しさも要チェックだ。
今回遊んだプロデュースとライブは,コンテンツの一部だということだったが,それだけでも結構なボリュームだ。ライブのオート&スキップ機能などは実装されているが,基本的には音ゲーをライトに遊ぶというより,プロデュースも含めてじっくり取り組むタイプのゲームになっていると感じた。各ユニットのドラマを追いながら,プロデューサーとしてしっかり関わっていると実感できるゲームの流れだ。
システム設定でタイトルコールの有無が設定できることなどをはじめ,プロデューサー目線の細やかなサービスが光っている。現在のところは多少動作が重く,ローディングが長めだと感じることや,シナリオの振り返り機能がないなど,不便な点もないわけではない。今後されるはずの最適化,アップデートに期待したい。
「Demo版 テストプレイ」を遊んだプロデューサーからのアンケートによるフィードバックも受け,6月中旬ごろには,今回のテストプレイのレポートが公式サイトへアップされるとのこと。 また,ご意見・ご要望を踏まえた製品版へのアップデートに関する配信も後日実施予定とのことで,リリースされるころにはさらに進化していることだろう。
また,「シャニソン」公式Twitterにて最新情報を発信しているとのことなので,そちらをチェックしつつ,「シャニソン」でアイドルたちをプロデュースできる日を心待ちにしていよう。
「アイドルマスター シャイニーカラーズ Song for Prism」公式サイト
「Demo版 テストプレイ」収録内容
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