予測不能のPvEvPバトルをくぐり抜け，迷宮から脱出できるか!?　「ダンジョンストーカーズ」は，Wizファンにもバトロワ好きにも刺さる【PR】

　Action Squareの新作アクションRPG「ダンジョンストーカーズ」のプレイテストが，日本時間で本日（2024年2月6日）からの「Steam Next Fest」に合わせて開催されている。

　魔女の呪いと闇に包まれた迷宮を舞台に，複数の冒険者が魔物や冒険者同士の激しい戦いを繰り広げ，脱出を目指す本作。2023年11月に行われた最初のテストでは，特に日本からの反応がとても良かったとのことで，今回のテストにも期待が高まる。

　さまざまな罠が待ち受けるダンジョンを進む「ウィザードリィ」のような設定に，バトロワ風の要素が加わり，脱出できても途中で力尽きても「もう1回！」となってしまう本作のプレイレポートをお届けしよう。

闇と呪いに包まれた迷宮で冒険者と魔物が互いを食らう

　プレイヤーは「ストーカー」と呼ばれる冒険者を操作し，ダンジョンへと挑む。課せられたミッションをクリアし，フロアに出現する「ポータル」から脱出できれば，ひとまずのクリアだ。
　今回のプレイで確認できたストーカーは，騎士のヒルダ，ハンターのウルド，魔法使いのネイブ，盗賊のリオ，突撃隊長のバラン，聖職者のクラッドの6人。当然ながら能力も個性的なので，マルチプレイの際はパーティメンバーの組み合わせも重要だ。


　ダンジョンには不気味な魔物や危険な罠が待ち受けているが，それらをくぐり抜けて脱出に成功すれば，途中で入手した宝や装備品，スキルを覚えるためのアイテムを持ち帰れる。それらを売るなり，使うなりしてストーカーを強化し，再びダンジョンへ挑む……のだが，本作の面白さはそれだけに留まらない。

　ダンジョンにはほかのプレイヤーが操作するストーカーたちもいて，自分と同様にお宝を漁っている。いわばライバルだが，彼らと会話（チャット）することはできない。ばったり遭遇したとき，お互いの所持アイテムを狙っての戦いになるか，穏便に済ませられるかは，自分と相手が置かれた状況や気分次第となる。


　このスリルをさらに刺激的なものにするのが，ダンジョンのさまざまな仕掛けだ。

　ゲームがスタートして一定時間が経過するとダメージゾーンが発生し，安全地帯はどんどん狭まってくる。バトロワでおなじみのシステムではあるが，通路が入り組んだダンジョンではすぐに退避できない場合もあり，早めの行動が必要になる。パーティ同士の戦闘中にダメージゾーンが迫ってきたら休戦といきたいところだが，簡単に背中を見せるわけにもいかない。

　ダンジョンにはつきものの暗闇もやっかいだ。ところどころに明かりはあるが，その光が届かない場所も多く，明かりを消してしまうと本当に真っ暗になってしまう。マップで通路や扉こそ確認できるものの，宝箱や罠の場所までは分からない。宝箱を見つけて近づいたら床から槍が突き出てダメージを受ける，といったことは日常茶飯事だし，前述の通りほかのストーカーもうろついているので，うかつな行動は危険だ。


　ストーカーが最初から持っている「照明石」で前方を照らすことはできるが，制限時間があるので，つけっぱなしというわけにもいかない（使わなければ使用可能時間は回復していく）。
　暗い場所で危険を察知するための判断材料となるのが，ストーカーや魔物たちが立てる音。結果として，耳を澄ませながらおっかなびっくりで進んでいくことになり，ホラーゲームにも似たスリルが楽しめる。

　ダンジョンが多層構造になっており，三次元的に広がっているのも面白いところ。巨大なギロチンが振り子のように揺れている小部屋も，天井の梁を伝っていけば難なくスルーできたりもする。生き残るには観察力も必要というわけだ。


　ほかにも観察力が必要とされる場面は多い。部屋に魔物の死体が転がっていれば，ほかのストーカーが通った後であることが分かるし，その部屋の扉を見れば，ストーカーがどちらへ行ったのかの推測もできる。開いている扉と開いていない扉があれば，前者のほうが，ストーカーと遭遇する可能性が高いわけだ。また，扉はどちらの方向からでも押して開ける形になるので，その方向でもストーカーの進路を推測できる。

　ただし，扉は閉めることもできるので，鵜呑みにするのも考えもの。誰もいないと思って開けたら待ち伏せされていて袋だたき，ということも起こりうる。また，扉は開けるときの方が閉めるときより時間がかかるので，ほかのストーカーに追われているときは扉を閉めながら逃げて時間を稼ぐ，といった使い方も可能だ。

　このように，本作では「ダンジョンを味方につける」ことが重要となる。罠は魔物にも有効なので，誘い込めば戦いが有利になるし，照明を消して暗がりからほかのストーカーを襲うのもありだ。

　もちろん相手もさまざまな策を弄してくる。今回の試遊は4Gamerパーティと開発者パーティでのプレイとなったのだが，あるとき，筆者が暗がりからリオに襲われたことがあった。リオはなぜか逃げだし，筆者はその後を追ったのだが，これが罠だった。追いかけるうちに筆者は仲間とはぐれて一人きりになったが，そこに，追っていたのとは別の方向からリオがやってきた。味方パーティのリオだと思っていたらなぜか攻撃され，さらに先ほどのリオが戻ってきて，筆者は2人のリオにトドメを刺されてしまった。

　種明かしをすると，開発者たちはリオだけでパーティを組んでおり，1人が筆者を誘い出し，待ち伏せしていた残りのメンバーが襲いかかるという策だったようだ。盗賊で逃げ足が速いリオの特徴を生かした作戦と言えるだろう。薄暗いダンジョンでの“分身の術”に筆者は完全にはまってしまったわけだ。

　魔物やほかのストーカーとは，キャラクター固有のスキルを駆使して戦うことになるが，気を付けたいのは「アーマー」の状態だ。敵の攻撃を受けた場合，基本的にはまずアーマーの耐久力が減り，アーマーが破壊されるとHPが減っていく。
　もちろん破壊は避けたいところだが，それぞれのキャラにはアーマーを自ら破壊して大幅にパワーアップする「究極技」も用意されているので，いざというときの切り札になるだろう。

画面左下，赤い体力ゲージを囲む白いラインがアーマーゲージ

アーマーゲージが尽きると防具が吹き飛んでしまい，防御力がゼロになる

　ソロでも楽しめる本作だが，やはりマルチのほうがプレイの幅は広がる。特にバトルでは，聖職者のクラッドが状態異常やHPを回復するスキルで味方を治療し，盗賊のリオは闇を見通すスキルで索敵，敵と戦う前にはまずハンターのウルドが罠を仕掛け，呼吸を合わせてみんなで突っ込む……という協力が楽しい。

　また，スキルの中には属性を持つものもあり，うまく組み合わせれば「コンビネーション」が発動して相手を気絶させられる。例えば，水属性を持つネイブの「魔矢」を当てた後，ヒルダが雷属性の「刃の激突」で斬り付ければ，コンビネーションが成立してチャンスが訪れる。当てるべき属性の順番は決まっているため，事前のスキル編成と戦場でのタイミング良い連係の両方が重要になりそうだ。

コンビネーションの説明画面。当てるべき属性の順番は決まっている

属性を持つスキルを当てると，相手の頭上に「次にヒットさせるべき属性」のアイコンが点灯する

　そんなダンジョンの探索は，時おり発動する「魔女の呪い」で，さらに変化する。呪いの効果はランダムで，魔物が弱くなったり，MPが無限になったりといった嬉しいものもあれば，魔物が強化されたり，特定の魔物が大量に出現したりといったマイナスのものも，さらにはキャラクターを問わず頭部へのダメージ量が増加するといった，諸刃の剣的なものもある。

　個人的に面白いと感じたのが「骨身の暮らし」だ。これが発動すると，スケルトンが突然出現するうえ，ストーカーたちの姿も一定時間スケルトンになってしまう。本作では味方への攻撃でもダメージが入ってしまうので，パーティ同士の戦闘中にこれが発動すると，かなりカオスな状況になりそうだ。

「骨身の暮らし」が発動するとこんな感じに。一定時間で元の姿に戻れるが，呪いはいきなり来るので混乱は必至

　そんなダンジョンではさまざまなアイテムが手に入る。装備品には移動速度や攻撃力の上昇といった効果がランダムで付与されており，「アーティファクトの欠片」や「冒険者の証」といったアイテムを集めて新たなスキルを開放することもできる。
　例えばネイブはプレイ開始時に「魔矢」「火炎球」「透明化」といったスタンダードなスキルを持っているが，新たに周囲の照明を消す「下級炎制御」，相手を吹っ飛ばす「怒濤の風」を開放すればテクニカルな戦い方ができるといった感じだ。

「冒険者の証」は，フロアに倒れている冒険者の遺体から入手

　ただし，一度に装備できるアクティブスキルは3つまでとなっており，パッシブスキルも「HPは上がるが防御力は下がる」といった副作用付きのものも多いため，その選択は悩みどころになりそうだ。

　深い闇が広がるダンジョンをホラーゲーム気分で探索し，迫ってくるダメージゾーンを気にかけながら，ほかのストーカーとの戦いでは待ち伏せや分断，味方との連係を駆使した熱い駆け引きを満喫できる。多層的な魅力を持つタイトルが「ダンジョンストーカーズ」という印象だ。

　今回の試遊では外部のボイスチャットツールを使ったが，Steam Next Festでプレイできるバージョンにはボイスチャット機能が実装されているとのこと。ぜひマイクを用意して，魔物の襲撃や罠に驚いたり，声をかけ合いながらコンビネーションを決めたりしてマルチプレイの醍醐味を楽しんでほしい。

ダンジョン内に出現した青いポータルに触れると脱出できる。緊張感から解放されて，ほっとする一瞬だ

赤いポータルが出現する場合もあり，こちらに触れるとボスとの戦いに突入。ほかのパーティがいれば，協力して戦うこともできる

「ダンジョンストーカーズ」公式サイト

「ダンジョンストーカーズ」Steamストアページ

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