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[プレイレポ]リメイク作品「STAR OCEAN THE SECOND STORY R」は,シリーズの魅力をさらに引き出す新要素が満載。リアルタイム勢も新規プレイヤーも楽しめる
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印刷2023/09/21 12:00

プレイレポート

[プレイレポ]リメイク作品「STAR OCEAN THE SECOND STORY R」は,シリーズの魅力をさらに引き出す新要素が満載。リアルタイム勢も新規プレイヤーも楽しめる

 スクウェア・エニックスが,2023年11月2日(Steam版のみ11月3日)に発売を予定している「STAR OCEAN THE SECOND STORY R」PC / PS5 / Switch / PS4)は,1998年にリリースされた「スターオーシャン セカンドストーリー」のリメイク作品だ。

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 オリジナル版が持つドット絵の良さはそのままに,背景やエフェクトに最新の3D技術を用いる手法で,画面はより美しく。バトル面は,仲間との共闘感が深まる「アサルトアクション」や,戦術性が増した「ブレイク」システムなどが追加され,より派手で爽快になっている。
 キャラクターの立ち絵は新たに描き起こされているが,ステータス画面ではオリジナル版や移植版「スターオーシャン2 Second Evolution」(以下,Second Evolution)で使用されたものも選択可能。ボイスも,キャラクターごとに両版から選べるなど,リアルタイム勢が持っているイメージを大事にしているのだ。

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 名作RPGのリメイク「STAR OCEAN THE SECOND STORY R」が,2023年11月2日(PC版は11月3日)に発売される。オリジナル版の発売から25年,PSP版から15年ぶり2度目のリメイクについて,スクウェア・エニックスと開発を担当するジェムドロップのプロデューサーに話を聞いた。

[2023/09/21 12:00]

「STAR OCEAN THE SECOND STORY R」公式サイト



シリーズの魅力をさらに引き出す新要素で,リアルタイム勢も新規プレイヤーも楽しめる


 スペースオペラとファンタジーを組み合わせた独特の世界観のもと,アクション性の高い戦闘を楽しめる「スターオーシャン」シリーズ。
 シリーズ2作目となる「スターオーシャン セカンドストーリー」は,銀河の片隅にある未開の星エクスペルで,高度に文明が進んだ世界から迷い込んだ少年・クロードと,不思議な治癒の力を持つ少女・レナが出会うところから物語がスタートする。
 クロードは元の世界へ帰るため,レナは自分が何者であるか知るために旅立ち,やがて仲間たちとともに壮大な戦いに巻き込まれていく。

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当時のイメージはそのままに,バトルはより派手に

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キャラクターデザインはリニューアルされた

 今回プレイしたのはPS5版で,東京ゲームショウ2023に出展されているバージョンだ。予め用意された2つのセーブデータを使い,20分の制限時間の中で「ラスガス山脈」か「ホフマン遺跡」に挑戦できる。前者は,難度はやさしめでゲームの基本を確認でき,後者はダンジョンのギミックを解きながら強い敵と戦う内容となっていた。

 「3D×2D REMAKE」を謳う本作は,最新の3Dグラフィックスによる背景やエフェクトと,ドット絵のキャラクターを組み合わせた手法が使われている。
 同社の「OCTOPATH TRAVELER」シリーズや「ライブアライブ」(PS5 / Switch / PS4)でお馴染みの「HD-2D」と似ているが,背景がリアル調の3DCGである点が異なっている。


追加システムにより,懐かしくも新しい戦闘を楽しめる


 バトルはシンボルエンカウント式に変更されており,マップ上を徘徊している影のような「エネミーシンボル」に触れると戦いが始まる。背後から触れることで「バックアタック(奇襲)」になり,相手が気絶した状態から戦闘を始められる。
 戦いを有利に始められるバックアタックだが,逆にプレイヤーキャラクターが背後から襲われると,こちらが奇襲を受けることになる。もちろん,こちらが不利になるので注意したい。

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3Dと2Dを組み合わせた画面は,オリジナル版のプレイヤーが脳内で描いていた光景を実現したかのよう

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モヤモヤとした影が「エネミーシンボル」。こちらを見つけると寄ってくる

 バトルは,オリジナル版と同様に,縦横に広がるバトルフィールドに敵味方が入り乱れて戦う,アクション性の高いものだ。あちこちと駆け巡りながらコンボを決め,敵を倒していこう。
 必殺技や紋章術は,[L1]ボタンや[R1]ボタンに割り当てられているショートカットでも発動できる。「Second Evolution」にもあった機能で,シンプルな操作で爽快感のあるバトルを楽しめる。
 「紋章術」の演出は,オリジナル版よりも派手かつスピーディーになっている。さらに,ワンボタンでスキップできるのに加え,設定で演出自体をカットすることもできるため,バトルがさらに快適になっている。

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レオンの「シャドウフレア」が炸裂。空中に浮かぶ黒い球体の力で,バトルフィールド全体に攻撃を加える

 本作のバトルにはオリジナル要素がいろいろと追加されているが,特筆すべきは「ブレイク」と「アサルトアクション」だろう。
 敵であるエネミーには,HPのほかに「シールド値」があり,こちらが攻撃を加えることで減少していく。ゼロになるとエネミーはブレイク状態となり,一定時間気絶。気絶中に与えた攻撃は,すべてクリティカル扱いになるので,ダメージが増大するのだ。
 もちろん,敵がこちらをブレイクさせてくることもある。味方のブレイクを防ぎつつ,エネミーのブレイクを狙うのが重要になってくるだろう。

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強敵と戦うときは,味方の攻撃を集中させるなどしてブレイクを狙っていきたい

 ブレイクが追加されたことで,新たな戦術性も生まれている。味方の技には,「シールドに大ダメージを与えてブレイクを狙いやすいもの」「HPへのダメージに特化したもの」「バランスの取れたもの」の3系列が存在しており,状況に応じて使い分けることで効率よく戦えるからだ。
 エネミーの中には,リーダー格の「リーダーエネミー」がいて,これをブレイクさせれと周囲のエネミーも次々とブレイクしていく。敵陣深くに切り込んでリーダーに攻撃し,一発逆転を狙うようなことも可能だろう。

 また,相手の攻撃を[×]ボタンのバックステップでタイミング良く回避することで,エネミーの背後に回り込んで攻撃を繰り出せる。
 背後からの攻撃は“シールド値へのダメージがアップ”する。エネミーは,攻撃の前に身体が赤く光るため,これを目印にしっかり見切ってからコンボに繋ぎ,一気にブレイクさせることも可能だ。とはいえ,バックステップの直後に攻撃を食らうと自分がブレイクしてしまうため,安易なボタン連打は厳禁である。

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身体の大きな「リーダーエネミー」をブレイクさせると,周囲のエネミーもブレイクする「ブレイクエフェクト」が発生

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エネミーの攻撃を,バックステップでタイミング良く避けると,自動でエネミーの背後に回り込む。追撃のチャンスだ

 「アサルトアクション」は,控えの仲間が活躍してくれるもの。時間の経過とともに蓄積する「アサルトゲージ」がMAXになると,十字キーを押すことで発動できる。
 キャラクターごとに,予め設定しておいた必殺技や紋章術で援護してくれるので,こちらも強敵と戦う際には非常に重宝する。
 なお,アサルトゲージが溜まっていれば,操作キャラクターがどんな状態でもアサルトアクションを出せるのがポイント。コンボに組み込んだり,自分がブレイクした時に助けてもらったりと,使い道はさまざま。攻撃のバリエーションが増すというバトル面に加え,好きなキャラクターを控えに回していても存在感を発揮してくれるのがうれしい。

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画面左側に注目。控えのプリシスを「アサルトアクション」で呼びだし「ロケットぱーんち」で攻撃してもらった。ゲームが止まることなく,テンポ良く連係を楽しめる

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アサルトアクションで発動する技は自分で設定できる


戦闘時を含めたキャラボイスは,オリジナル版と移植版から選択可能


 キャラクター演出で面白いのが,使用するボイスを,オリジナル版と「Second Evolution」から“キャラクターごとに”選択できることだろう。
 オリジナル版は,本作のために追加収録が行われフルボイスになっているので,文字だけだったセリフにも声が付いている。過去作をプレイしていても,マップ上でのイベント会話やアサルトアクションのボイスを新鮮に感じることもあるだろう。

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キャラクター単位でボイスを選べるのがおもしろい

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移動中も,仲間たちが発言してくれる

 今回プレイした2箇所のマップだが,ラスガス山脈は,3Dのリアルな背景とドット絵キャラクターのマッチングが印象的だった。難度自体は高くないので,初心者でもバトルやイベントを楽しむことができるだろう。
 ホフマン遺跡は,ギミックもリニューアルされていた。遺跡のあちこちにはスイッチのような物体が配置され,そこからは謎めいた光のラインが伸びている。広間は,いくつものスイッチと光のラインが入り乱れている有様で,何やら意味ありげだ。

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「ラスガス山脈」は美しい景色とドット絵キャラクターのマッチングを楽しめる

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「ホフマン遺跡」には,スイッチのような物体が。先に進むには,押す順番が決まっているようだ

 シンボルエンカウントへの変更で,マップの移動にも緊張感が生まれた「STAR OCEAN THE SECOND STORY R」。バトルは,ブレイクやアサルトアクションといった新システムの登場により,さらに派手な展開を楽しめるようになった。
 これらの新要素は,もともとのシステムと魅力とマッチしており,2023年の新作ゲームとしてテンポ良く楽しめるという印象だ。
 個人的に印象に残ったのが,ブレイクとバックステップによる回避である。リスクとリターンが絡み合っているため,バトル中に判断することが増え,良い意味で頭と指先が忙しくなっている。オリジナル版や移植版をプレイした人でも,本作ならではの面白さを味わえるのではないだろうか。

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バトルはより派手に,戦術性も増している

 シリーズの特徴である,「プライベートアクション」や,さまざまなアイテムを作り出す「アイテムクリエイション」,新システム「釣り」といった要素は体験できなかったが,この辺りは続報を待ちたいところ。2023年11月2日の発売日が楽しみに感じられる試遊体験だった。

 なお9月15日からは,ゲーム冒頭から特定ダンジョン,もしくは3時間までプレイ可能な体験版が配信されている。セーブデータの引継ぎもできるそうなので,TGSへの参加が難しい人は,こちらをプレイしてみるといいだろう。

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[2023/09/14 23:59]

「STAR OCEAN THE SECOND STORY R」公式サイト

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