パッケージ
Delta Force公式サイトへ
準備中
準備中
Delta Force
お気に入りタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

最近記事を読んだタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

LINEで4Gamerアカウントを登録
[インタビュー]「Delta Force」PC版グローバルオープンβテストを12月5日より開催。開発の指揮を執るTeam JadeのLeo Yao氏に話を聞いた
特集記事一覧
注目のレビュー
注目のムービー

メディアパートナー

印刷2024/12/04 12:00

インタビュー

[インタビュー]「Delta Force」PC版グローバルオープンβテストを12月5日より開催。開発の指揮を執るTeam JadeのLeo Yao氏に話を聞いた

 Timi Studio GroupのTeam Jadeが開発中のF2Pシューター「Delta Force」PC / PS5 / Xbox Series X|S / iOS / Android)(旧題:Delta Force: Hawk Ops)は,基本プレイ無料で提供される「Delta Force」シリーズの最新作だ。シリーズの歴史やTeam Jadeが開発を担うようになった経緯は過去の記事を参照していただくとして,本作の大きな特徴は「1993年」と「2035年」,ゲーム内で2つの異なる時間軸を体験できること。

 これまで世界各地でクローズドテストが開催されており,2024年12月5日からPC向けグローバルオープンβテストが開催される。

画像集 No.002のサムネイル画像 / [インタビュー]「Delta Force」PC版グローバルオープンβテストを12月5日より開催。開発の指揮を執るTeam JadeのLeo Yao氏に話を聞いた

 ゲームモードも大きく分けて,2035年の近未来を舞台とする「大規模戦」「脱出系」,そして往年の銀幕の名作「ブラックホーク・ダウン」を追体験できる「キャンペーン」があり,1つのゲーム内に3つのモードが共存しているという意欲作である。先の10月に実施されたSteam Nextフェスでは,「話題の近日登場」「人気の近日登場」「人気トップの体験版」の3部門で1位を獲得しており,FPSプレイヤーからの注目度はかなり高いといえるだろう。

 そんなグローバルオープンβテストに先駆け,開発を担うTeam Jadeのスタジオヘッドであり,本作のエグゼクティブ・プロデューサー,Leo Yao(レオ・ヤオ)氏の来日に合わせて,インタビューの機会を得た。気になる今後の展開や日本市場の反応をどう捉えているかなど,様々な話をうかがった。

Leo Yao氏。Electronic Artsのエンジニアを始め,業界で20年以上のキャリアを持つベテランで,現在はTeam Jadeのスタジオヘッドを務める
画像集 No.008のサムネイル画像 / [インタビュー]「Delta Force」PC版グローバルオープンβテストを12月5日より開催。開発の指揮を執るTeam JadeのLeo Yao氏に話を聞いた


「Delta Force」が目指すものとは


4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。まずは読者へ向けて,簡単な自己紹介をお願いできますでしょうか。

Leo Yao氏(以下,Leo氏):
 よろしくお願いします。Timi Studio Group,Team Jadeジェネラル・マネージャーのLeoです。
 Team Jadeはシューター作品に特化しているチームで,こうした作品に取り組んで10年以上になります。日本の皆さんには「Call of Duty: Mobile」の開発スタジオと捉えていただけると分かりやすいかもしれませんね。

画像集 No.009のサムネイル画像 / [インタビュー]「Delta Force」PC版グローバルオープンβテストを12月5日より開催。開発の指揮を執るTeam JadeのLeo Yao氏に話を聞いた

4Gamer:
 12月5日からはPC版グローバルオープンβテストが開催されますが,これまでクローズドなものも含めてテストを重ねていますよね。現時点での手応えはいかがでしょうか。

Leo氏:
 仰っていただいた通り,複数回にわたってテストを実施してきていますが,プレイヤーからの期待を感じるというのが率直なところです。Steamのウィッシュリストも上位に入っていますし,Discordや公式SNSアカウントのエンゲージメントも非常に活発で嬉しい限りです。
 プレイヤー全体の平均的なプレイ時間も長く,ゲームを楽しんでいただけているのではないかという手応えはあります。とくに日本地域はプレイ時間,プレイの継続性ともに世界No.1です。補足すると,ウォーフェア(大規模戦モード)のプレイ率が非常に高いという特徴もありますね。

画像集 No.003のサムネイル画像 / [インタビュー]「Delta Force」PC版グローバルオープンβテストを12月5日より開催。開発の指揮を執るTeam JadeのLeo Yao氏に話を聞いた

4Gamer:
 では,北米やヨーロッパの反応は異なるものだったのでしょうか。

Leo氏:
 全体の傾向としてはそこまで変わらないのですが,地域によって人気のモードに変化が見られます。欧米ではオペレーションズ(脱出系モード)のプレイヤーも多いですし,中国では圧倒的にオペレーションズが人気のモードです。ただ,世界全体としてみると,ややウォーフェアのほうが人気という感触はありますね。

4Gamer:
 なるほど。現状「Delta Force」は,1つのタイトルに2つのPvPゲームモードが存在するという感じですが,現時点ではどちらのモードにニーズがあると考えていますか。

Leo氏:
 もともと「Delta Force」というフランチャイズが大規模戦をテーマにした作品だったこともあり,ウォーフェアは先祖や元祖を引き継ぐ存在になります。市場的にも,F2P(フリー・トゥ・プレイ。基本プレイ無料)形式の,高品質で長期的に運営している大規模戦のタイトルは少ないのが実情ですので,マーケットのニーズは確実にあると考えています。
 オペレーションズに関してですが,こうした脱出系は昨今の市場のトレンドです。しかし,どうしてもプレイへのハードルが高かったりするので,本作ではハードルを下げて「脱出系シューターならではの面白さ」をより多くのプレイヤーへ体験してもらうこと,そのためにゲームを設計することを目標にしています。

画像集 No.004のサムネイル画像 / [インタビュー]「Delta Force」PC版グローバルオープンβテストを12月5日より開催。開発の指揮を執るTeam JadeのLeo Yao氏に話を聞いた

4Gamer:
 とはいえ,世界的にはチームシューターやタクティカルシューターが全盛期を迎えていますよね。このタイミングでの大規模戦タイトルのリリースは,ややチャレンジングかなとも思うのですが。

Leo氏:
 はい。もちろん各タイトルに個性はありますが,これらに共通するのは「勝利へのこだわりが強い」という部分かと思います。ハイテンポな戦闘をこなすプレイヤースキル,キャラクターのアビリティの把握,正確なエイムなど,結果へ至るには様々なアプローチがあるにしろ,目指す部分が“勝利”に集約されるのです。

 ただ,大規模戦では勝利はもちろんですが,広大な戦場の中の一人として,様々な楽しみ方をよりダイレクトに味わえる。ひたすらキルを重ねてもいいですし,ひたすら味方の支援に回ってもいい。兵器のスペシャリストになることもできます。
 こうした遊び方はプレイヤーの数だけありますし,プレイ中,継続的にかかるストレスも少ない。社会的にも様々なストレスの要因が増えていく時代ですが,そうした中でも,気楽に遊べるゲームとして,ぜひプレイしていただけたら嬉しいです。

4Gamer:
 ありがとうございます。話をテストに戻しますが,プレイヤーからのフィードバックは,どのようなものが寄せられたのでしょう。

Leo氏:
 世界中から多くのフィードバックをいただいていますが,もっとも議論が交わされているのは,ウォーフェアのBOT(プレイヤーではないチームメイト)です。正直,これは地域によって反応差があるのも事実で,中国ではこうした大規模戦のゲームにBOTが混じるのは当たり前,普通のこととして認識されている部分もあります。ある意味,初心者にとってはフレンドリーともいえる存在ですからね。

 ただ,他の地域からは「プレイ経験を損なう」として,ネガティブな反応が多く寄せられました。やはりプレイヤーの意見が最優先ですので,グローバルオープンβテスト以降は,ウォーフェアモードにBOTが出現しない仕様に変更を行います。

4Gamer:
 日本のユーザーから寄せられた意見で,とくに多いものはありましたか。

Leo氏:
 「〇〇が突出して多い」という内容はありませんが,チーターについてのフィードバックは多くいただきました。我々のスタンスとしても「チーターは絶対に許さない」ですし,弊社のアンチチート技術は非常に高いレベルにあると自負しています。今後もチート対策には力を入れますし,継続した取り組みを行っていきます。

4Gamer:
 本作を開発するにあたって意識したタイトルはありますか。ライバルといいますか。

Leo氏:
 やはり大規模戦の偉大な先輩として「バトルフィールド」シリーズがありますし,「Call of Duty」シリーズにもリスペクトは欠かすことができません。とはいえ,「Delta Force」も1998年からの長い歴史を持つタイトルですし,他のタイトルにリスペクトをしつつ,本作ならではの体験をお届けすることが目標です。

 たとえば,ウォーフェアのゲームバランスには細心の注意を払っていますし,個性的なオペレーターも同様です。また,新コンテンツをひたすら追加していくのではなく,ゲーム内のランキング的な要素をプレイヤーは望むのか,それをどの程度のプレイヤーが楽しんでいただけるかなど,単純なモード内の戦力バランスだけでなく,ゲーム全体のバランスを考慮した調整を施していきたいと考えています。

画像集 No.005のサムネイル画像 / [インタビュー]「Delta Force」PC版グローバルオープンβテストを12月5日より開催。開発の指揮を執るTeam JadeのLeo Yao氏に話を聞いた

4Gamer:
 続く質問になるのですが,オペレーターに個性を持たせているのはヒーローシューター的な要素なのでしょうか。各クラスごとの名もなき兵士ではなく,クラスに属しつつ,各オペレーターの個性が強調されていると感じています。

Leo氏:
 主な理由は2つあります。まず,オペレーターに個性を持たせることによって,よりプレイヤーからの感情移入や没入感の影響を考慮しています。たとえば,ハッキングクロウとウルルは,とくにプレイヤーの皆さんから好意的な反応が多いオペレーターです。
 こうした側面は話題性であったり,ネット上での拡散性にも寄与します。コスプレをしてくださる方がいたり,時にはミームとなったり(笑)。より世界観を広げ,コミュニティの発展につながる側面もあるのです。
 また,各キャラクターに固有のアビリティを持たせることで,「〇〇ならではのナイスなプレイ」が可能になります。これは個人個人のプレイ体験を向上させる要因ですし,コミュニティの発展にもいい効果をもたらしてくれますので。

4Gamer:
 たしかにハッキングクロウは人気のある印象ですね。私はよくビーコロニーで衛生兵のようなプレイをしましたが,味方を蘇生する際,体感で4回に1回くらいは彼女を蘇生していたような気がします。もちろん,敵の彼女に銃弾を撃ち込むことも多かったですが(笑)。

Leo氏:
 仰る通り,彼女はとても人気です(笑)。とくに日本地域でのピック率がとても高いんですよ。SNS上でも「かわいい」(Leo氏が日本語で述べた)という声も多いです。
 キャラクター性の観点からみると,“ネコのような少女”というコンセプトから発展したオペレーターなんです。広東語を話すという特徴もあります。

 白髪でショートヘアの外見はアニメを彷彿とさせますし,アビリティでフラッシュ(閃光)を使ったり,敵の位置を探ったりと,分かりやすい差別化が人気に繋がっているのかなと感じています。ただ,ゲーム内でもっともピックされているオペレーターは,実はハッキングクロウではありません(笑)。


新モードも追加されるグローバルオープンβテスト


4Gamer:
 グローバルオープンβテストでの目標を教えてください。

Leo氏:
 まず世界的に流行しているFPSタイトル……ユーザー数やアクティブ数などを含めてですが,こうしたタイトルの中で10位以内を狙うのが目標です。2025年に正式ローンチを予定していますが,ここでは5位以内に入りたいですね。

4Gamer:
 新たなコンテンツが追加されると思いますが,どのようなものが導入されるのでしょうか。

Leo氏:
 非常に多くのコンテンツを用意しています。どちらのモードにも新マップが導入されますし,新オペレーター,新武器はもちろん,「PvEモード」も追加予定です。やはり長期的に運営していくには,プレイヤーの皆さんに新鮮な体験を楽しんでいただくことが重要ですので。そうした体験をお届けできるよう,我々も日々,制作に取り組んでいます。

画像集 No.006のサムネイル画像 / [インタビュー]「Delta Force」PC版グローバルオープンβテストを12月5日より開催。開発の指揮を執るTeam JadeのLeo Yao氏に話を聞いた

4Gamer:
 開発チームとして,現段階でもっとも注力している分野を教えてください。

Leo氏:
 さらなるゲーム体験の最適化ですね。テストを重ねて多くのフィードバックをいただいているので,そうした声により多くお応えすることを最大の目標としています。
 また,新しく追加されるPvEモードは,我々にとっても非常に大胆なチャレンジです。プレイヤーからの反応,その反応にどうお答えしていくかも含めて,注力している分野のひとつです。

4Gamer:
 映画「ブラックホーク・ダウン」を体験できるキャンペーンにも期待が募りますが,現時点で公開できる情報はありますか。

Leo氏:
 映画とは正式なライセンスを締結していますし,代表的な場面の再現に取り組んでいます。過酷な戦場の臨場感をいかに伝えられるかが焦点で,全体的な難度も意図的にハードコア寄りの設定です。
 ただし,すでに「ブラックホーク・ダウン」は世界的に有名な作品ですし,ストーリーも著名なものです。そのため,本作では極端にストーリーを再現するのではなく,Unreal Engineを用いた「ブラックホーク・ダウンならではの戦闘,高品質な戦場」を作り出すことに注力しています。

画像集 No.007のサムネイル画像 / [インタビュー]「Delta Force」PC版グローバルオープンβテストを12月5日より開催。開発の指揮を執るTeam JadeのLeo Yao氏に話を聞いた

4Gamer:
 なるほど。本作はF2Pですが,キャンペーンのプレイ形式はどのようなものになるのでしょうか。

Leo氏:
 いくつかのステージに分かれており,最初のステージは,すべてのプレイヤーが無料でプレイすることができます。続くステージに関しては,早くプレイしたければ課金でのアンロックが可能ですが,他のモードで出現する特定のミッションをクリアすることで,時間をかければ無料でアンロックすることも可能です。
 なお,課金自体の金額も低めに設定していますので,どちらの方法でも幅広いプレイヤーの方に遊んでいただきたいと思っています。

4Gamer:
 先日,Steamに続いてEpic Games ストアでのリリースが決定したと拝見しましたが,将来的にはコンシューマ版でのリリースも計画されているとお聞きしています。こちらについて,現時点で公開できる情報はありますか。

Leo氏:
 我々はPCゲーム開発を専門に行ってきて,近年モバイル市場に参入した経緯があるので,コンシューマ向けの開発経験が少ないというのが実情です。
 そのため,まずはPC版とモバイル版に注力しますが,コンシューマ機で遊ばれているユーザーからもお声をいただいておりますので,来年中にはリリースできるように準備を進めています。PlayStationとXbox,2つのプラットフォームを予定中です。

4Gamer:
 最後に日本のプレイヤーへ向けて,メッセージをお願いします。

Leo氏:
 すでに「Delta Force」をプレイしてくださっている皆さん,本当にありがとうございます。そして,12月5日に始まるグローバルオープンβテストで,さらに多くの方にプレイをしていただけたら嬉しいです。
 もちろん,SNSでは「Delta Force」の最新情報を発信しておりますし,ゲームについて気になる点があれば,公式Discordでフィードバックをお待ちしております。今後も長期的に運営していくことを目標に,常に高いクオリティのゲームを皆さんにお届けしていきます。ぜひプレイを楽しんでいただければ幸いです。

4Gamer:
 ありがとうございました。

「Delta Force」公式サイト

  • 関連タイトル:

    Delta Force

  • 関連タイトル:

    Delta Force

  • 関連タイトル:

    Delta Force

  • 関連タイトル:

    Delta Force

  • 関連タイトル:

    Delta Force

  • この記事のURL:
4Gamer.net最新情報
プラットフォーム別新着記事
総合新着記事
企画記事
スペシャルコンテンツ
注目記事ランキング
集計:12月03日〜12月04日