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伝説的タイトルの精神的後継作品「FREE STARS: Children of Infinity」,クラウドファンディング開始初日に2倍以上の資金調達に成功
「FREE STARS: Children of Infinity」公式サイト
Kickstarter「FREE STARS: Children of Infinity」クラウドファンディングページ
「FREE STARS: Children of Infinity」は,複数の船団を操作して広大な銀河系を旅しながら,何百もの星々に立ち寄って多彩なミッションに挑むという見下ろし型視点のアクションアドベンチャーだ。ソロプレイのほか,Co-opにも対応するという。
ゲームを進めるうちに,宇宙を飲み込もうとする狂暴なエイリアン,Ur-Quanの存在が明らかになり,プレイヤーはUr-Quanの野望を食い止めるため,さまざま種族と連携したり,あるいは対抗したりしながら,連合体フリースターズの構築を目指していく。
Pistol Shrimp Gamesは,Toys for Bobが1992年にリリースした「Star Control II」の開発に携わったフレッド・フォード(Fred Ford)氏やポール・ライチ(Paul Reiche III)氏ら,4人の開発者によって設立されたスタジオだ。
「Star Control II」は,プロシージャルに生成されるストーリーやダイアログシステムなどが高く評価され,「Fallout」や「Mass Effect」など,多くの作品に影響を与えたという伝説的なタイトル。しかし,Toys for Bobは2005年にActivision Blizzardの傘下に入り,「Skylanders」シリーズを成功させたこともあってか,Toys for Bobが「Star Control」シリーズの続編を開発することはなかった。「Star Control」シリーズの版権所有者も,現在は不明のようだ。
2020年にActivision Blizzardで労使問題が発生した際,当時のCEOを強く批判したフォード氏とライチ氏は,同年末までにToys for Bobを退職してPistol Shrimp Gamesを設立。オープンソース化されていた「Star Control II」を利用してPC向けに配信されていたファンメイドMODを買い取り,2024年2月に「Free Stars: The Ur-Quan Masters」としてSteamで無料公開した。
そんな彼らの新作である「FREE STARS: Children of Infinity」のクラウドファンディングは,北米時間の2024年4月17日にスタートし,開始からわずか3時間で10万ドル(約1500万円)に到達。その日のうちに,目標額2倍以上となる20万ドル(約3000万円)が2000人超えるバッカーによって提供された。
現在も多くのストレッチゴールをアンロックしている状況だが,57万ドル(約8700万円)を獲得できれば,PlayStation 5版およびXbox Series X|S版,Nintendo Switch版を制作,さらに440万ドル(約6億7800万円)を得られれば,ソースコードをオープンすることが約束されている。
現時点では日本語対応および日本での展開は発表されていないが,今後の動きにも注目したい。
- 関連タイトル:
FREE STARS: Children of Infinity
- この記事のURL:
(C)Pistol Shrimp Game