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「セーラームーン」を思わせる海外生まれのTRPG「ソルジャールーン 魔法少女TRPG」のクラウドファンディングがわずか2時間で成功
Kickstarter「Soldier Lune ‐ A Magical Girl Tabletop Role‐Playing Game」キャンペーンページ
キャンペーンページによれば,「ソルジャールーン 魔法少女TRPG」は1992年に日本でデビューした,世界的に有名な魔法少女アニメから直接インスピレーションを受けたものだそうだ。「セーラームーン」の放映開始が1992年であることを考えれば,明らかに“世界的に有名な魔法少女アニメ”とはセーラームーンのことだ。
作品は,「ソルジャールーン」という架空のアニメが実在したという設定で,お気楽な学生である佐藤ユア(Yua Sato)が,愛と正義を守る「ソルジャールーン」としての運命に目覚めるまでの活躍を描くという。ユアは「ゴージャス戦士」(Gorgeous Soldier)の仲間たち,そして,永遠の恋人であるガイ・インコグニート(Guy Incognito。Incognitoは身分を隠した,匿名の意。セーラームーン風に訳すなら“仮面ガイ様”あたりだろう)と共に,東京だけでなく地球を守る。
今回のクラウドファンディングキャンペーンでバッカー(支援者)は,「ソルジャールーン」の初期3シーズン,「Shadow Court(影の法廷)」編と「Comet Noir(黒の彗星)」編,そして「Iconoclasts(偶像の破壊者)」編を扱った64ページのルールブックおよび40ページのキャラクターブック,ゲームマスター用スクリーン,イラストの入った10枚のキャラクターシート,6面ダイス4個を手に入れられる。
ルールブックとキャラクターブックはどちらもオールカラーで,ルールブックにはキャラクターの作成やアイテムと装備など,プレイに必要な情報が記されており,自分だけのゴージャス戦士を作ったり,既存キャラクターを使ってプレイできる。キャラクターブックはゴージャス戦士全員のステータスとプロフィール,そして3つのシーズンに登場する悪役について記されている。
作成したキャラクターは,カナダのDyskami Publishing Companyが公開した汎用RPGシステムである「Tri‐Statシステム」の「BESM(Big Eyes, Small Mouth: The Anime and Manga Role‐Playing Game)第4版」と「manga RPG」でも使えるという。
本作を手がけるMark MacKinnon氏は,かつて「セーラームーン」のTRPG「Sailor Moon Role‐Playing Game and Resource Book」を制作した人物だ。同作はゲームのルールブックとしてだけでなく,「セーラームーン」の充実したデータベースとして北米のファンに長く親しまれてきた。
上記の「BESM」はMacKinnon氏がデザインした,漫画やアニメの世界観でTRPGを楽しむシステムで,これをベースとした「魔界都市新宿」「天地無用! 魎皇鬼」などのTRPGも販売されている。
プレッジ(支援)は20ドル(約3000円)からとなっており,20ドルでPDF版,40ドル(約6100円)でPDF版と紙版,100ドル(約1万5000円)で同社が発売した「Pixies」「Demonicity」「Wyrms」のPDF版と紙版が同梱される。
PDF版は2024年12月にアーリーアクセスを開始し,紙版は2025年3月に発送する予定だ。「ブラジル,ロシア,ウクライナ,カザフスタン,アフガニスタンには発送できない」とされているので,日本への発送は可能だと思われる。
日本語には対応していないものの,設定から絵柄まで「セーラームーン」への熱いオマージュにあふれた「ソルジャールーン 魔法少女TRPG」だけに,日本でも興味ある人は多いはずだ。キャンペーンの終了は2024年11月20日18:00なので,気になる人は忘れずに支援しておこう。
Kickstarter「Soldier Lune ‐ A Magical Girl Tabletop Role‐Playing Game」キャンペーンページ
Dyskami Publishing Company公式サイト
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Soldier Lune ‐ A Magical Girl Tabletop Role-Playing Game
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