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プレイレポート
[プレイレポ]「メダロット」シリーズがサバイバーアクションに。「メダロットサバイバー」は,多彩な機体とスキルを駆使して楽しめる
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配信に先駆けプレイする機会を得たので,インプレッションを交えてゲームの概要をお伝えしよう。また記事後半には,メダロット総監督である,うのへえ氏へのメールインタビューも掲載しているので,興味のある人はチェックをお忘れなく。
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「メダロットサバイバー」公式サイト
本作の目的は,個性豊かなメダロットたちを指揮し,迫りくる大量の敵から生き残ることだ。選んだキャラクターを操作し,オートで発動する攻撃で敵を倒していくオーソドックスなサバイバーアクションではあるが,少し変わっているのが,手持ちのメダロットの中から6体を選択してチームを編成する仕組みがあること。
編成したメダロットが持つ「PWR」(攻撃力)と「ARM」(耐久力),そしてレア度に応じた各種の能力を総合した数値が,操作キャラクターであるチームの強さとなる。
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なお画面に登場&操作するのはリーダーのみで,チームメンバーが一緒に戦ってくれるということはない。またプレイ序盤は,リーダー固有の攻撃スキルのみで敵を倒していくことになるので,トリッキーな攻撃スキルを持つメダロットをリーダーに選んでしまうと,レベルやレア度が高くとも苦戦を強いられることも多い。
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迫り来る無数の敵を攻撃して倒し,ドロップした「EXPジェム」を回収して経験値を獲得していくと,チームがレベルがアップする。レベルが上がると,メダロットたちが持つ固有の攻撃スキルと補助スキルの中から3種類がランダムに示されるので,中からひとつを選んで習得したりレベルアップしたりしていく。
攻撃スキルと補助スキルはそれぞれ最大6種類まで習得可能で,特定の組み合わせを作ると「バースト」効果が発生し,より有利にゲームを進められる。
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スキルのレベルアップは,たまに現れる少し強めな敵を倒すことでも可能だ。倒すと宝箱をドロップするので,開けることで手持ちのスキルからランダムで選ばれたものがレベルアップする。
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各ステージでは,一定時間(2分/5分/8分)経過するごとに,ボスにあたる「大型機体」が登場する。ボスバトルに入ると移動可能な範囲が限定され,その中でボスの攻撃を避けながら反撃していくことになる。
攻撃のうち,強力な突進と範囲攻撃は事前に予兆が示されるので,急いで範囲外に逃げること。首尾よくボスを倒せば,宝箱などをドロップするので,さらにチームを強化できる。
![]() ボスの範囲攻撃は,予兆を見て回避 |
![]() 雑魚を召喚するボスは,こちらのスキルが噛み合わないと大変なことに |
習得したスキルがうまく噛み合って,ワラワラと四方八方から襲ってくる大量の敵を倒し,ジャラジャラと音を立てながらEXPジェムを延々と回収できるようになると,非常に気持ちがいい。
スキル構成を考えたチーム編成がピタリと決まったときは,これまた達成感も半端なく,高い爽快感を得られる。サバイバーアクションとして,上手く作られているなと感じた。
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ただ登場するスキルの数が多いこともあり,性能の違いを把握するのは少し大変だ。例えば「進行方向に貫通攻撃」というスキルの場合,「移動停止の効果付与」のあるものとないものの2種類を確認できた。このような細かな違いまで知っておかないと,理想のビルドを作るのはなかなか難しいかもしれない。
なおスキルは,レベルアップで新たな効果が付与されるものもあるようだ。多彩なスキルの効果をより多く把握できれば,楽しみ方も大きく変わるのではないだろうか。
![]() レア度の低い機体でも,合成して進化することで強力に |
![]() プレイヤーレベルに応じて進行する「研究」でチームの能力を底上げ |
さらに「メダロット」シリーズには,往年の根強いファンがいる。そうしたファンの多くには,おそらくお気に入りのメダロットがいるはず。自分の好きなメダロットの固有スキルがイマイチだったときに,何とか使いこなして強力なビルドの構築を目指すか,泣く泣く諦めて別のメダロットを強化して使うか,といった選択もまた楽しみ方のひとつと言える。
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「メダロットサバイバー」のメインターゲットとなるのは当然「メダロット」シリーズのファンだが,サバイバーアクションの手軽さと魅力をしっかり備えているため,初めてシリーズに触れる人でも楽しめる。スキル構成の奥深さはあるものの,基本システムはシンプルなので,サバイバーアクションは初めてという人もぜひプレイしてほしい。
メダロット総監督,うのへえ氏メールインタビュー
4Gamer:
「メダロット」シリーズを,サバイバーアクションとしてリリースしようと思った理由を教えてください
うのへえ氏:
5年前にスマートフォン向けアプリとして「メダロットS」をリリースして以来,社内では“次の「メダロット」シリーズはどのように展開するか”をテーマに,継続的に議論をしてきました。それはスマートフォンに限らず,コンシューマ向けの可能性も含めてです。
その中で誕生した「メダロットサバイバー」ですが,最初からサバイバーアクションに決まっていたわけではありません。さまざまなジャンルとの組み合わせを検討する中で浮上した,ひとつの選択肢でしかなかったんです。
このジャンルを選んだのは,良い意味で「これまでのメダロットとは異なる新しい体験」を提供できそうだと考えたからです。また,常に掲げている「メダロットのファンを増やしたい」という課題にも,このジャンルは有効だと考えました。
「メダロット」シリーズは,ゲームボーイ時代から続くロボットバトル(通称:ロボトル)の戦略性が魅力的である一方,初めて触れる人にはやや難しいと感じられてしまうことがあります。
「メダロットサバイバー」は,誰もが気軽に楽しめるサバイバーアクションというジャンルを選択したことにより,「新規プレイヤーにもおすすめしやすいメダロット」として位置づけています。本作によって新しいファンを増やし,メダロットの世界をさらに広げていくことを目指しています!
メダロットには,すでに1000体以上の多彩な機体が登場しており,各機体が持つ技の個性,かっこよさや可愛らしさ,そして多様なデザインの魅力は世界中のプレイヤーに受け入れられるポテンシャルがあると考えています。
すでに世界中の人に親しまれているサバイバーアクションというゲームジャンルなら,この強みを最大限に活かせると確信しています。国内限定のサービス開始ではありますが,将来的には「世界に羽ばたくメダロット」も目指しています。
メダロットの3対3の正々堂々としたロボトルというイメージからすれば,意外に感じられるジャンル選択かもしれません。しかし,その意外性こそが,新たなメダロットの可能性を切り拓く一歩になると信じたことが,本作の誕生のきっかけです。
4Gamer:
本作における,「メダロット」としての特徴を教えてください
うのへえ氏:
「メダロットサバイバー」の最大の特徴は,シリーズの強みである多彩な機体と技の組み合わせによる戦略にあります。
どのメダロット同士を組み合わせると強力なチームになるのか,どの敵に対してどの戦略で挑むべきか。この「組み合わせを考える楽しさ」こそが,本作の最大の魅力です。
そのため,複数のチーム編成を保存できる機能や,育成した機体の見直し・再編成を自由度高く行える設計にしています。この柔軟なチーム構築の自由さによって,ほかのサバイバーアクションにはない「メダロット」ならではの奥深さを実現しています。
シリーズ伝統の「パーツの組み換え」要素はありませんが,「自分だけの最強チームを考えて戦う」という戦略性は存分に楽しんでいただけるよう工夫しています。プレイヤーが試行錯誤しながらチームを強化していく過程には,従来のロボトルの感覚に近い「勝つための戦略」をしっかりと感じられるでしょう。
サバイバーアクションの手軽で分かりやすい操作感と,「メダロット」シリーズが持つ戦略的な思考の楽しさを融合させ,新規の方にもシリーズファンにも満足いただける体験をお届けしたいと思っています。
4Gamer:
逆に「メダロット」シリーズ以外の部分,サバイバーアクションとしてこだわっているポイントを教えてください
うのへえ氏:
これは非常に難しい質問です。開発の軸には常に「メダロットらしさ」があったので,「メダロット以外」と問われると困ってしまいますね。何を考えても「メダロット」が浮かんでしまう……。そんな脳みそになってしまっているのかもしれません(笑)。
それでもあえてお答えするなら,メダロットだから楽しい,ということではなく,サバイバーアクションとして単体でもしっかり楽しめることを意識して開発しました。ただメダロットの見た目を追加するのではなく,メダロットならではの要素をどのように落とし込めば,サバイバーアクションとして魅力を高められるのかを真剣に考えました。
また,小さい子供でも直感的に操作できるような親しみやすさにもこだわっています。本作は,おどろおどろしい雰囲気ではなく,軽快な音楽と親しみやすいデザインにより,シリアスになりすぎないゲーム体験を目指しています。これにより,幅広い年齢層のプレイヤーが楽しめるサバイバーアクションになっていると考えています。
こうしたこだわりの先にあるのは,「メダロットファンを増やしたい」という願いです。質問の回答になっていないような気がいたしますが,こちらでご容赦いただけると助かります。
4Gamer:
スマホアプリということで,定期的にゲーム内イベントを実施すると思いますが,過去作(TVアニメ含む)をテーマにしたものは登場するのでしょうか
うのへえ氏:
TVアニメについては弊社だけの判断でお話できませんが,ゲームシリーズの過去作に関しては,確実に絡んでくると思っていただければと思います。
そもそものところで,本作に登場する機体は,オリジナルの新規機体よりも過去のシリーズに登場した機体たちのほうが割合は大きいです。初期に登場する30機体以上のプレイアブル機体も,歴代シリーズから選ばれています。
長年「メダロット」シリーズを遊んでくれている方にとって,パートナーにしたいと思える機体がきっと見つかるはずです。遊び方そのものは,これまでの「メダロット」シリーズとは異なるジャンルですが,あのメダロットたちがしっかり活躍いたします。
この作品を通じて,新規プレイヤーの方にはメダロットを好きになってもらい,既存のファンの方にはより深く楽しんでいただきたいという思いで取り組んでいます。過去作をテーマにしたイベントやコンテンツもたくさん用意していきますので,ぜひ存分にお楽しみください。
4Gamer:
サービス後の展開として予定しているものがあれば教えてください
うのへえ氏:
リリース時は30体以上のプレイアブルなメダロットとともにスタートしますが,今後も続々と新たな機体が登場する予定です。ぜひ,お気に入りのメダロットがいつ登場するのか,どのようなスキルを持って参戦するのかを楽しみにお待ちください。
登場するメダロットは,過去のシリーズの人気機体のほか,本作オリジナルの新規機体も多数用意しています。この新規機体たちは,皆さんにあっと驚いていただきたい企画がたくさん詰まっていますので,こちらもご期待ください。
また,ゲーム内では様々なアップデートを予定しています。新たなイベントやコンテンツを通じて,「メダロット」らしい新たな体験をお届けいたします。進化し続ける「メダロットサバイバー」の世界を,存分に楽しんでいただければうれしいです。
4Gamer:
最後に,「メダロット」シリーズファンや本作を期待している人に向けてコメントをお願いします
うのへえ氏:
「メダロット」シリーズのファンの方には,「メダロットがサバイバーアクションになったらこうなるのか」という新しい体験をぜひ楽しんでいただきたいです。これまで「メダロット」を見守ってくれた方だけが気付くような仕掛けもいくつか用意していますので,隅々まで探索してみてください。
本作は,クリアを目指して一気に駆け抜けるゲームというより,日々の成長を楽しむことに重点を置いています。誰かと激しく競う要素も(今のところ)ありませんので,ぜひ皆さんのペースでゆったりと遊んでいただければと思います。「メダロットS」を遊んでくれている方も,あわせて楽しんでいただけるとうれしいです。
また,楽曲は「メダロットS」に引き続き,音楽プロデューサーとして糸賀 徹さんにご担当いただいていますので,迫力の新BGMにもご期待ください。
そして,本作の世界を彩る新キャラクターのスズノさんは,メダTuberのデザインでおなじみの神藤かみち先生が担当しています。スズノさんが導く新しいメダロットの世界もぜひお楽しみください。
何度かお伝えしましたが,本作は「誰でも楽しめること」をアピールポイントにしています。お友達やご家族,お知り合いをぜひメダロッターとして巻き込むお手伝いをお願いいたします! この点,合意と見てよろしいですね?
それでは最後になりますが,皆さんご一緒に!ロボトルーファイトーッ!!
ありがとうございました。
「メダロットサバイバー」公式サイト
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