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印刷2025/02/27 17:49

イベント

インディーゲーム展示会「東京ゲームダンジョン7」レポート(第2回)。ゲームを浴びるように遊び“至りそう”になった1日目の出展作品をチェック

 2025年2月15日と16日の2日間,個人や小規模チームが開発するゲームを展示するイベント「東京ゲームダンジョン7」が,東京の都立産業貿易センター浜松町館で開催された。
 先に掲載したレポートでは,イベントの概要と会場の雰囲気をお伝えしたが,本稿では,1日目に出展されてたタイトルから,印象に残ったものを紹介しよう。

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 個人や小規模チームが開発するゲームを展示するイベント「東京ゲームダンジョン7」が,2025年2月15日と16日の2日間,東京都港区にある都立産業貿易センター浜松町館で開催された。初回から参加している筆者が,今回も会場の様子をお届けする。

[2025/02/19 17:39]

独特のサイバーなワールドを幽霊の子が探索するハクスラアクション「Wanderdawn」。作者のホロウサ氏は,クラウドファンディングで支援を募っているので,ビジュアルが気に入った人はぜひ
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タッチ操作で壁をぐいぐい登っていく,つーき製作所のクライムゲーム「HighKing」(ハイキング)。PC版がSteamで配信中だが,iOS版のリリースも目指しているとのこと。体重移動の感覚がちょっとリアル寄りなのは,作者の趣味であるボルダリングの感覚を作品にも反映しているから

Callen Dullaが出展していた「Gretel's Honesty グレーテルの本懐」は,かわいい絵柄だが何やら不穏な雰囲気が興味を引く,デジタルコミック的な作品だった。Steamでの販売を予定している
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「東京ゲームダンジョン」公式サイト



新宿異変

出展者:AMATA Games

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 本作は,実写取り込み風のモノクロビジュアルが持つ,往年のPCゲーム用のアドベンチャー的な雰囲気が強烈に目を引いた作品だ。プレイヤーは何やら怪しい事務所のアルバイトとして,夜の新宿の街にうごめく怪異の写真を撮ることになる。

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 物語を読み進めていくとほどなく怪異と遭遇し,プレイヤーは「近寄る」「撮影」「去る」の3択を迫られる。

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よく見ると,何かがいるような,いないような……

 いい写真を撮るには,「怪異に対し,ちょうどいい距離感で撮影する」ことだ大事だ。この匙加減がじつに悩ましく,遠すぎても近すぎてもアウトになる。ぎりぎりまで近寄ればOK,というものでもない。また,当然場所は新宿なので……。

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普通の人間も歩いていることに注意

 試遊したバージョンではランダムでいろいろな怪異と遭遇できたが,実際どういった形にまとめるかはこれから決まる部分も多いとのことだった。どんな形で完成するのかとても楽しみである。

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やってしまった……



AMATA Games Xアカウント
https://x.com/AmataGamesJP


メンヘラリウム

出展者:テスカトリポカ

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 制作者が「福本伸行作品リスペクト」と語る作品で,超メンヘラ少女に監禁されつつ血液を賭けてギャンブル勝負を行うデッキ構築型ローグライトゲームだ。自身の血液を賭けた勝負なので,あまりに負けが大きくなると出血死してしまう。

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 勝負に用いるギャンブルはチンチロリン。メンヘラ少女は,勝負の区切りごとに理不尽なルールを課してくるものの(やはり鷲巣老人がモチーフ……?),こちらもアイテムで出目を操作したり,イカサマしつつ,スリリングな勝負を続けていくことになる。
 極力,運を天に任せず,勝つべくして勝つのが基本だが,人事を尽くしても「負けの可能性」が残ることもある。
 乾坤一擲のダイスロール後,恐る恐るサイの目を確かめ,思わず「僥倖っ……!」などと漏らしたりすると,より雰囲気たっぷりに楽しめるかもしれない。

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 リリース時には,勝負の合間のシナリオパートもパワーアップするそうで,チンチロリンパートの結果なども踏まえつつ,いくつかの展開を楽しめるようになるらしい。この狂気の勝負から生還したアカツキには,「倍プッシュだ……!」などと言い放ってみたいものである。

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まさに「狂気の沙汰ほど面白い……!」




流れ少女 〜街川線の旅路〜

出展者:masaゲーム工房

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 「流れ,流れて,流されて……」

 仕事などで普段使わない路線の電車に乗っていると,ふと見知らぬ駅で降りたくなることがないだろうか。「流れ少女」は,そんな途中下車してみる楽しさや,その先の路線バスでの移動など,時刻表任せな小旅行の感覚をギュッと濃縮したよう作品だった。

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 途中下車する駅は,「桃鉄」のようにダイスで決まる。主人公は手持ちのお金や体力の範囲で,あちこち足を延ばしてみたり,人とで出会うなどしてスコア(旅の楽しさの指標)を獲得する。そうしてまたダイスを振り,次の駅に向かうという「流れ」を繰り返していく。

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 作者のmasa氏(@masa_1399)は,やはりこうしたぶらり旅がお好きらしい。
 登場する街川線は特定のモデルがあるわけではなく,masa氏の旅の思い出を組み合わせたものなのだという。なお,街川線以外にも舞台となる路線を2つ考えているそうで,三部作になる可能性もあるようだ。

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スマホを使って寄り道の参考にしたりもする

masaゲーム工房
https://sites.google.com/site/masa2000ya2004/


CRAZY SONIC

出展者:Hiroshi Ideno Presents

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 Playdate(関連記事)というクランク付きの携帯ゲームハードをご存じだろうか。アナログ入力やモーション操作など,ゲームは新たな入力手段が増えるごとに進化してきた歴史があるが,「CRAYZY SONIC」は,このハードのクランクを回すことで車を加速させるレースゲームだ。

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 時は近未来。都市条例によりスローライフが浸透しており,風が吹いたら遅刻して,雨が降ったらお休みで……かは定かではないが,のんびりした社会が実現している。
 しかし,時には「急を要する用事」というものもある。そんなときに頼れる,最速を極めようとする者たちがいた──。

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 プレイヤーはクランクを回して車を飛ばし,路上の障害物や頭上からの鉄骨を回避しつつゴールを目指すことになる。最初はなぜクランク? と疑問も湧いたが,ポップで疾走感あるBGMのノリでクランクを回しているうちに妙に没頭してしまい,結局この日プレイ可能だったチャプターをすべて走ってしまっていた。Playdateというハードの使い方も含めて,なかなか凄いものに触れたという思いがある。

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画面はPCディスプレイに映すことも可能だ

作者のX
https://x.com/ideno_hiroshi

開発ブログ
https://t.co/ilpDD81ezC


名探偵ルーペ 見えすぎた真実

出展者:北海道情報大学森川研究室

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 虫眼鏡を無くした探偵少女(モノクル装着)と助手の青年が,殺人事件の捜査をするアドベンチャーゲームだ。

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 なんとなく,名探偵ポワロのテーマなどが頭の中で流れるシチュエーションで,ドット絵のキャラがアパートの各部屋を訪ねて証言や証言集める絵面は,Commodore 64やファミコンの「ミシシッピー殺人事件」を思い出させるものがある。

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 本作最大のポイントは,虫眼鏡の代わりに「顕微鏡」を使って捜査するという少々変わった設定だ。顕微鏡なので,プレパラートに挟める薄いもの,液体などは調べられるが,そうではない厚みのあるものにはまったくの無力だったりする。

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 さらに助手の青年は成り行きで捜査に協力しているものの,その正体は詐欺師で,探偵少女が無くした虫眼鏡(じつは貴重な品らしい)を横取りすることを狙っている。夜になると助手のパートに切り替わり,ダーティな手段も辞さずに捜査を進展させていくらしい……。

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ただし猫には弱い

 制作しているのは,北海道情報大学の准教授・森川氏が教鞭を取る研究室(@morikawa_satoru)とのこと。純粋に続きが遊んでみたくなった作品だ。


RewindGirl

出展者:べすとまん

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 厳密にはガールというよりもギャルのような気もするが,本作は時間操作をしながらクリアしていく横視点のアクションゲームだ。ゴール地点にあるのはラベンダーの花ということで,ほんのりと「時をかける」あれの香りも漂っていた。

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 主人公は時間をリワインドでき,実行すると「今の自分」と「過去の自分」が切り離され,過去の自分は逆再生するように進んできたコースを戻っていく。
 そして過去の自分が「扉を開ける」「足場を出す」などの仕掛けを操作しているタイミングに合わせ,「今の自分」を操作することで先に進んでいける。なお,今の自分は過去の自分にも「干渉できてしまう」ので,それがタイムパラドックスを引き起こすこともあるのだ。

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 と,言葉にすると少し複雑だが,実際のプレイもそこそこややこしく,混乱するものがある(笑)。だがそれがほどよい具合で,試行錯誤して乗り越えていくのが楽しいゲームだった。Steamでこの春のリリース予定とのこと。

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作者のX
https://x.com/vestman_creator




はっかーさん!大団円まで連れてって!!

出展者:ですのや☆

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 見た目はアクションゲーム風だが,実際にはプログラム要素のあるアドベンチャーゲームだ。プレイヤーは「すーぱーハッカー」さんとして,勇者ユウのパラメーターや,作中世界の物理法則を調整し,ユウを先の場面へと導いていくこととなる。

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 なお敵も強大な力を持つ存在で,プログラムをバグらせてユウの行く手を阻んでくる。というか,すーぱーハッカーさんがプログラムをいじったことが,問題の遠因になっているのは気のせいか……。

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 ちなみに「このゲームはおかしい,クリアできないよ!!」……とぼやいていたか定かではないが,初期状態のユウはずっと同じ段差を飛び越えられずにうろうろしていた……。すーぱーハッカーさんが手を入れる前は、ゲームバランスが崩壊しているようである。

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 作者・ですNO氏(@desuno)によれば,現状はまだプロトタイプで,さまざまなルート分岐やストーリー展開のある作品として仕上げる予定とのこと。勇者を導くのはすーぱーハッカーさんだが,作品を完成へと導くのは作品に寄せられた反響や期待の声でもある!

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穴に落下したときは,重力を弱めて着地の衝撃を軽くしたりもできる。だがあえて重力を強めてみたらこの反応。ごめんなさい……




泥舟と罪人

出展者:NONALCOHOL.

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 閉鎖されたゴーストタウン「旧帝都」で起きた連続猟奇殺人。両親の死の真相を調べるため,琴葉は私立探偵の高良(たから)とともに事件の真相を探っていくが……。

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 本作は,11名の関係者との対話と捜査を通じ,未解決事件の真相に迫っていくポイントクリック型のアドベンチャーゲームだ。単に人やモノをクリックすれば話が進むわけではなく,その後の行動を選択することも大事なポイント。そして事態は私刑裁判(と書いてデスゲームと読む)へと発展していく。

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会場では,物語のオープニング部分を体験できた

 作者のひとり,四宮のんさん(@N0NALCOH0L)によると,「作品の狙いとしてはプレイヤーの精神を破壊することで,むしろほかはなにもしたくない……」とのこと(!)。
 確かに「泥船と罪人」というタイトルで私刑裁判ともなれば,なかなかにビターで重い後味が残りそうな予感はする。

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Sp(L/R)ite

出展者:トライコア

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 目を覚ました場所は,どう見ても普通ではない場所だった。しかも窓の外は不思議な空間。どうもこの部屋はこの異空間に「浮いて」いるらしい。

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 「Sp(L/R)ite」は,この不思議な部屋からの脱出を目指す3Dアドベンチャーゲームだ。壁越しに会話できる隣人のジーンと,ハイテンション……というか普通にギャルっぽい女神・アクリーダの助けを借りつつ,部屋からの脱出を目指すことになる。

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 舞台となる異空間が,リアルなようでいて現実感が無く,なんとも言えない良い雰囲気となっている。視点が一人称視点ということもあり,自分自身がこの空間に閉じ込められたというか,少し不思議な物語の世界に迷い込んだ気分を味わえた。

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 閉じ込められてはいるのだが,恐怖感や孤独感はない。制作するトライコア(@tricore_fukuoka)もハッピーエンドを約束しているので,「怖いのはちょっと苦手……」なんて人も謎解きとドラマを楽しめそうな気がする。

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 1日目に出展されていた作品たちは,なんとも幅広いというか,システムで遊ぶゲームからキャラを愛でるものまで,デジタルゲームの定義について改めて考えてしまうほど「何でもあり」だった。当初はいくつかのグループにまとめつつ見せていく構成を考えていたのだが,記事を見てのとおり,すっぱり諦めました!
 2日目に出展されていたタイトルもあまり間を置かず紹介する予定なので,あと少しだけお待ちください。

恒例のらくがきスペース。クリックすれば細かいところまで見られます
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「東京ゲームダンジョン」公式サイト

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