テストレポート
タニタが発売した「セガサターン体組成計」を愛でる。追加生産を期待したい実用的なファンアイテムだ
“タニタの偏愛により生じた一品”という印象が強いグッズだが,ともあれセガサターンの発売日である1994年11月22日にちなんで1122台だけ生産された初回分を入手できたので,愛でていこうと思う。ちなみに,限定生産品とは知らず「へー,なかなか渋いアイテムだ」と思っているうちに,気付いたら購入していた次第だ。
タニタオンラインショップの「セガサターン体組成計」特設ページ
BC-CUシリーズはコラボを前提としたモデルのようで,タニタの公式サイトでは「おそ松さん」バージョンも確認できた。仕様的にはメガドライブ版も作れそうなので,メガドライブにより人生を多大に歪められた筆者(関連記事)としては,そちらの発売も期待したいところだ。
さて,製品ボックスから見ていこう。ファンアイテムらしく,しっかりとセガサターンのパッケージを踏襲したデザインである。ゴールド風のベースカラーに,線画で描かれた本体。ほどよく脳天直撃な雰囲気だ。
側面の写真では,ディスプレイに「64.0kg」の文字が表示されているが,この「64」はセガサターンが32bit CPUである「SH-2」を2基搭載し,そのことをもってセガが「64bit級」を謳っていたところから来ているのだろう。
製品ボックスの上面(左)と底面(右)。よく見ると細かなフォントの英文は体組成計用にアレンジされているうえ,最後に「Korede game ha dekinaiyo.」(これでゲームはできないよ)なんて書いてあったりする | |
製品ボックス側面。しれっと「64」の表示がある |
製品ボックスを開封したところ |
セガサターン体組成計の設置面積はA4サイズ同様の297(W)×
操作は中央にあるキーを使用するが,先述のとおりステップオンで計測がスタートするので,初回時に地域や身長,性別などをインプットすれば,以降は乗るだけでいい。なお,ついつい左下にあるセガサターン本体の[POWER]ボタンを押してしまいがちだが,これは反応しない。
本体底面側。4か所の滑り止めがある |
電源は単4形乾電池×4 |
撮影前,当たり前のように[POWER]ボタンを押していた問題 |
厚みは25mm。A4サイズということもあり,収納しやすい |
実際に見比べてもらうと分かりやすいと思うが,セガサターン体組成計は雰囲気こそ上々ながら,単に厚みがないだけでなく,実機に対して横長で,さりげなくカートリッジスロットもなかったりしている。
セガサターン体組成計 BC-CU-SS01(左)とセガサターン HST-3200(右)を並べてみたところ |
中身が全然違うので当然だが,本体底面も完全に別モノである |
また筆者も,普段は防災グッズ入れとして利用している「セガサターンリュック」を用意したので,それに入れてみた。
記念撮影その1 |
記念撮影その2 |
さらにオマケとして,ゲームコレクターであるハンバーグ食べ男が,とあるタニタ製品を持ってきていた。2002年に発売された,世界初の母子健康管理計「ママみって」だ。
初見の感想は,
筆者「ワンダースワン?」
ハードウェア班「なにこれ」
であったのだが,これはスワンクリスタルから赤外線で操作できる体組成計のようだ。母子健康管理計ということで流通経路はゲーム販路ではなかったようだが,彼はどうやって入手したのだろうか。
ともあれ,昔からタニタはゲームに興味があったということだろう。また,セガサターン体組成計が“初のゲームな体重計”ではない証左でもある。
というわけで,セガサターン体組成計 BC-CU-SS01と,ママみって 母子健康管理計 MM-280-BB |
諸情報はスワンクリスタル側に表示されるため,体重計側にディスプレイはない |
セガサターン体組成計をチェックしてきたが,ビジュアルが良いうえに必要十分な機能も備えた,「実用的なファンアイテム」と言えるだろう。この手のアイテムは保管しがちだが,使用すればパンチのある体組成計として日常で活躍してくれるはずだ。ただ初回生産分は完売しており,これから欲しいという人は,検討されているという追加生産が実際に行われることを待つほかないのだが……。
ともあれ,良い製品だ。メガドライブ版やゲームギア版が出ることにも期待したい。
タニタオンラインショップの「セガサターン体組成計」特設ページ
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