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Embracer Group,「Shadow Warrior」シリーズのFlying Wild Hogなど13社の買収を発表
ESTIMATED NET SALES OF SEK 850-1,050 MILLION AND SEK 300-400 MILLION IN OPERATIONAL EBIT ADDED DURING FY 2021/2022
THQ Nordicグループの持ち株会社として2019年に設立されたEmbracer Groupは,Deep Silverの親会社であるKoch Mediaや,Coffee Stain Studios,Saber Interactiveなどを傘下に収め,2020年8月には「メトロ エクソダス」で知られる4A Gamesを買収するなど(関連記事),北欧や東欧のデベロッパを中心に急速な拡大を続けている。
今回,買収が発表されたのは,Flying Wild HogとZen Studios,そして買収が完了していなかったCoffee Stain Northに加えて,イギリスのSilent Games,ルーマニアのQuantic Labs,カナダのA Thinking Ape Entertainmentと IUGO Mobile Entertainment,オーストリアのPurple Lamb Studios,アメリカのSandbox Strategies,セルビアのMad Head Games,イタリアの34BigThings,アルゼンチンのNimble Giant Entertainment,そして2019年末に「Phoenix Point」をリリースしたブルガリアのSnapshot Gamesという国際色豊かな13社。それぞれが,8月の事業再編成によってできた6つの運用グループ(THQ Nordic,Koch Media,Coffee Stain Holding,Amplifier Game Invest,Saber Interactive,DECA Games)のいずれかの傘下スタジオとして組み込まれるという。
現在開発中の新作ゲームだけでも125作品におよぶことが発表されているEmbracer Groupだが,今回の買収によって,214タイトルのIPを保有する計58の開発スタジオを傘下に持ち,45か国にまたがる5700人の従業員(開発者は3318人)を抱える一大勢力に拡大することになる。
Embracer Groupは,今回の事業拡張によって,2022年第1四半期終了までの売り上げに8.5〜10.5億クローネの範囲で貢献し,また,規模の拡大によってソフトウェア開発の合理化が進むことで,3億5000万〜5億クローネの節約を見込んでいるという(1クローネ=約12円)。これらのスタジオからどのような新作が生まれてくるのか,楽しみにしよう。
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