「ウォークラフト III 日本語版」ゲーム大会レポート | - 03/17 17:20 |
||||||||||
|
2003年3月16日,インターネットカフェNecca秋葉原店をメイン会場に,「ウォークラフト III 日本語版」(以下,WC3)のゲーム大会「Necca WARCRAFT III Tournament」(NWCT)の決勝戦が行われた。 今回の大会は,3月8日にNeccaの各店舗で行われた予選を勝ち抜いた8名のプレイヤーに加え,招待選手として2002年のWCG(World Cyber Games)「Age of Empires II:The Conquerors」(AoC)部門の優勝者でforGamer所属のHalenが招かれており,シード選手としてネット上で名が知られたプレイヤー達も集まるなど,かなりの強豪揃いといった印象だ。 大会はトーナメント形式で行われ,試合の組み合わせが発表されたのち,一斉にスタート。白熱した試合が展開された。中でもひときわ注目されていたのが,WCGのAoC部門で優勝という実績を持つHalen。凄まじい操作速度で見事一回戦を勝ち抜き,そのポテンシャルの高さを実証してみせたが,まだゲームに慣れていないというハンデ(WC3歴は1か月ほど)もあり,2回戦で惜しくも敗退してしまった。 決勝は,2回戦でHalenを破ったKino氏(ヒューマン)と圧倒的な強さを見せつけるSedec氏(アンデッド)の対戦となった。Sedec氏は,日本人の中では数少ない高レベルプレイヤーの一人で,ユーザー主催の大会などでも優勝している実力派。堅実な戦法で向かう打とうと試みたKino氏を相手に,先手先手を取るアンデッドらしいプレイスタイルで見事勝利をもぎ取った。 大会の表彰式が終わったのち,決勝戦に駒を進めた上記の2選手を代表とした日本代表チームと韓国代表チームによる,2対2によるエキシビジョンマッチが行われた。予想に反して韓国代表側のプレイヤーは一般レベルだったが,2対2のスペシャリストであるとの話もあり,試合の展開にはギャラリーの注目が集まっていた。 だが試合が始まってみると,韓国代表側がそれぞれ"即2nd金鉱取り"と"即進化"という,後半勝負を意図した戦術を取ったため,日本代表側の序盤勝負の戦術に耐えきれず,意外なほどあっさりと決着がついた。正直なところ,2対2のスペシャリトというわりには韓国代表側の戦法に甘さを感じてしまったが,それを差し引いても日本代表側の息のあったコンビネーションは素晴らしく,負けてしまった韓国代表側も「長い戦いを意図したが,意外に早く終わってしまった。日本代表の判断は正しかった」と,勝者を讃えるコメントを残した。 試合後,「ウォークラフト III 日本語版」のプロデューサーを務めた牧谷洋志氏が挨拶し,その中で「5月末には,第二回大会を予定しています。韓国で行われるWCGの予選も兼ねることになると思いますので,強いプレイヤーにはぜひ参加してもらいたい」とコメント。今後もWC3を盛り上げるために,カプコン側もサポートを行っていく旨を明らかにした。 ちなみに大会のリプレイデータは,3月20日(木)頃から公式サイト上にアップされる予定。強豪プレイヤー達の動きを参考にしたい人は,ぜひダウンロードしてみるとよいだろう。(TAITAI) |