韓国ブースの中でも，筆者が個人的に一番「面白そう」と感じたタイトルが，この「Grand Chase」だろう。
　Grand Chaseは，簡単な操作で誰もが手軽に楽しめる対戦型のアクションRPGだ。アクションRPGとはいっても，ゲームシステム自体は格闘ゲームに近い雰囲気で，さまざまな仕掛けに富んだマップを舞台に，複数のプレイヤー達が入り乱れたドタバタ乱闘を繰り広げていく。
　ノリ的には，任天堂の「大乱闘スマッシュブラザーズ」や，ちょっと古いタイトルだとセガサターンの「ガーディアン・ヒーローズ」のそれとまったく一緒。複数のプレイヤー同士が，サバイバル戦あるいはチームを組み，必殺技や連続技を駆使して殴り（斬り）合っていく。最大6人までの同時対戦をサポートしており，遊び方は，ポトリスなどのようなゲームロビーを介してマッチングしていく形式。Grand Chaseがターゲットにしているユーザー層も，ポトリスなどを親しむライトゲーマー層なのだという。

　ここまでだと「どこがRPGなの？」という話になるのだが，RPG的なのは，戦闘によって一定のポイントを獲得することができ，それを使って兜や鎧，剣などを買い換えられるという点だ。キャラクターは騎士，射手，魔術師というクラスに分けられており，それらの特徴を生かした戦い方/連携が，ゲームで勝ち上がっていくためには重要な模様。個性や戦術に合わせた装備選択なども，考えていかなければいけないのかもしれない。

　さてなかなか質が良さそうなタイトルだけに，日本国内での動向も気になる本作だが，早速その旨を同作の開発元であるKOG Studios社のWon LEE氏に聞いてみると，日本での展開はまったくの未定だとのことであった。なんでも，これまでは開発に集中していて宣伝活動などにはあまり力を入れてなかったのだとか。ただ「もちろん日本での展開も視野に入れているし，今はパートナーとなってくれる会社を探している」という話。日本のどの会社が名乗りを上げるか，個人的にはちょっと興味深いところである。
　ちなみに，なんと「こちら」にKOG Studios社の日本語版公式サイトがオープンしており，そこで本作のムービーをダウンロードすることができる。興味がある人は一度覗いてみるとよいだろう。（TAITAI）