[TGS2003 #39]ネクソンジャパンPart3:新作MMORPG「Mabinogi」紹介 | - 2003/09/30 18:28 |
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■「Mabinogi」(マビノギ),カートゥンレンダリングを使った新感覚MMORPG 先日「ここ」でお伝えしたように,予定を早めての東京ゲームショウ公開となった「Mabinogi」(マビノギ)は,NEXON社のdevCATチームが開発を行っているMMORPGだ。すでにご存じの人も多いと思うが,韓国産では珍しい生活型のMMORPGで,カートゥンレンダリングによって描かれる温かみのあるグラフィックスが大きな特徴だ。 急遽日本語版公開ということもあって,それほど突っ込んだゲーム情報は得られなかったが,牧歌的でほのぼのとしたゲーム世界の雰囲気と,非戦闘系の要素をふんだんに持つ本作のポテンシャルの高さを肌で感じることができた。 まずゲーム内容について軽く紹介しておくと,本作は,北欧神話を題材としたファンタジー世界を舞台に,10〜17歳ほどの少年少女となって,冒険や生活を楽しむというMMORPGだ。 成長システムは独特で,習熟制のスキルシステムと,お馴染みのレベルアップ制がミックスされている。スキルには大別して"生活スキル" "戦闘スキル" "魔法スキル"があり,生活スキルには,音楽や料理,裁縫,読書といった非戦闘的なスキルが豊富に用意されている。将来はテイミング(動物調教)スキルの追加や家の所有といった機能も検討されており,幅広い楽しみ方ができるタイトルとして注目を集めている。 生活型とはいったが,アクション性の高い戦闘システムを備えていることも大きな特徴で,敵をふっとばしたり,敵から攻撃を受けるとよろめいたり,ダウンするという具合に,対戦型格闘ゲームのようなダイナミックな戦闘を楽しむことができる。 さて,TGSで実際にプレイしたところ,とくに印象的だった「NPCとの会話システム」と「戦闘システム」について少し述べておこう。 まずNPCとの会話についてだが,本作では,PCとNPCとの関係を示す友好度といったパラメータが内在しており,会話などによってこれが上下する仕組みとなっているようだ。親しくなれば個人的な情報や特別な話が聞けるようになり,またクエストなども受けられる。さらには,NPCから恋心を抱かれるなんてこともあるようである。 町を歩き回ってNPCと会話すること自体が楽しく(例えるなら,アドベンチャーゲームを遊んでいるのに近い感じだ),ブースにいたスタッフの話では,「本を読んで勉強すると知識(キーワード)も増え,それによってNPCの対応も変わってくる」そうである。 一方の戦闘面では,モンスターがプレイヤーを翻弄するような動きを見せたり,自分がダウンしているところにモンスターが追い打ちをかけてくるといったギミックの細かさに驚かされた。スタッフの説明によれば,「ダウンさせられてしまうと,その後一方的に攻撃を受け続けることがあるので,そうならないようにパーティでカバーしあうのが基本です」とのこと。メインではないとはいえ,戦闘は予想以上に歯ごたえがあり面白そうだ。 本作でも日本でのβテスト開始時期についてマーケティング部の朝倉氏にコメントをお願いしたところ,「本家韓国では10月から11月にオープンベータをスタートする予定ですが,日本での状況はまったく分かりません」とのこと。しかし,実は東京ゲームショウ終了後に朝倉氏から連絡があり,「2003年内を予定」なんて情報が(ちなみに韓国では2003年10月11日より最終β開始とのこと)! どちらにしろまだ先ではあるが,「未定」と「年内予定」では印象的にかなり違う。ともあれ,新情報を待とう。(Ryuzen) →「Mabinogi」関連のムービー集は,「こちら」 →当サイト内の「Mabinogi」の当サイト内の記事一覧は,「こちら」 ※画像上段右の2点は,韓国語版のものです |