中世暗黒時代はなぜ生まれた? 作品を“深堀り”するための「中世ヨーロッパ ファクトとフィクション」(ゲーマーのためのブックガイド:第26回)
ファンタジーと聞いて中世ヨーロッパ風の世界を思い浮かべるのは,もはや“お約束”のようなものとなっている。それらはもちろん厳格な形で史実に即しているわけではないわけだが,では実際どうだったのか。それを考えるときに役立つのが,今回紹介する「中世ヨーロッパ ファクトとフィクション」だ。
おぞましいのに心惹かれる,そんなホラーの構造を解明する「ホラーの哲学」(ゲーマーのためのブックガイド:第20回)
ジャンルとしてもすっかり定着した感があるホラーゲーム。実況動画の隆盛と相まって,ますます人気を博する同ジャンルだが,その面白さの秘訣はどこにあるのか。それを分析した書籍「ホラーの哲学 フィクションと感情をめぐるパラドックス」を,今回は紹介してみたい。
「え,手で描くの?」リメイク版ウィザードリィ発売記念。今どき小学生と声優・保志総一朗さんがFC版“狂王の試練場”の初見プレイに挑む!【PR】
初代「ウィザードリィ」のリメイク版「Wizardry: Proving Grounds of the Mad Overlord」が2023年5月23日に正式リリースされる。古参ゲーマーにはおなじみの同作だが,その面白さは現代でも通用するものだろうか。悪名高き「狂王の試練場」に,現役小学生とベテラン声優のコンビが挑む。
噂の100円ゲームブックを,6歳の娘と遊んでみる。DAISO発「きみが決めるストーリーブック」の実力やいかに
100円ショップDAISOを運営する大創産業の子会社・大創出版から,ゲームブックの新シリーズから,ゲームブック「ドラゴンカリバー とりもどせ!巨人の宝物」と「ふしぎ探検キミ&ユメ 〜消えた人形事件〜」が発売された。価格は共に110円(税込)だ。実際に6歳の娘と一緒に遊んでみたので,その模様をレポートしよう。
データベースの拡充は,それ自体に価値がある――ボドゲ界のキーマン達が語りあった「アナログゲームミュージアム設立記念イベント」レポート
「ゲームマーケット2023春」の2日目,5月14日に開催された,「アナログゲームミュージアム設立記念イベント」の模様をレポートする。ボードゲームを楽しむだけなく,収集・分類・保存して活用しようというこの試み。ステージでは豪華なゲストを交えつつ,その展望が議論された。
「エモクロアTRPG」から「ダンジョンズ&ドラゴンズ」まで。“ゲームマーケット2023春”のテーブルトークRPG関連ブースをレポート
2023年5月13日と14日に開催された「ゲームマーケット2023春」では,ボードゲームやマーダーミステリーなどと並んで,TRPGも主要ジャンルの一つとなっていた。その一部をピックアップして紹介しよう。「エモクロアTRPG」や「ダンジョンズ&ドラゴンズ」など,多くの人気タイトルが会場を賑わしていた。
[インタビュー]萩原一至氏はハクスラRPG「QUESTER」にどう向き合ったのか。そのゲーム遍歴と作り込みに,クリエイターの魂を見た
2023年3月15日に発売されたサウザンドゲームズのハクスラRPG「QUESTER 〜失われた世界の真実を探究する物語〜」。漫画家・萩原一至氏が原案とキャラクターデザインを務め話題を呼んだ本作だが,一体どんな経緯で生まれたプロジェクトなのか。生みの親である萩原氏に,想いの丈を語ってもらった。
「火吹山の魔法使い」と「ELDEN RING」――伝説的ゲームブックの生みの親と宮崎英高氏が語る,ダークファンタジーの創り方【聞き手:安田 均】
ファンタジーゲームの金字塔「ファイティング・ファンタジー」の40周年を記念した座談会をお届けする。シリーズの生みの親スティーブ・ジャクソン氏とイアン・リビングストン氏に,それらの作品が自身の“原体験”と語るフロム・ソフトウェアの宮崎英高氏がいちファンとして参加するこの対談。ファンタジーゲームの旗手達による夢の競演をここに。
現実を変容させる第2世代のサイバーパンク「スノウ・クラッシュ」(ゲーマーのためのブックガイド:第9回)
「サイバーパンク2077」がリリースされたことで,改めて注目を集めるサイバーパンクジャンルだが,その発祥は1980年代に遡る。コンピュータ・テクノロジーの発展と共に歩んできたフィクションとしてのサイバーパンクだが,ときに現実の側にも影響を与えてきた。今回は,そんな作品の代表作ともいえる1992年の小説「スノウ・クラッシュ」を紹介する。
ゲームデザイナー,ゲームマスター必携の一冊「コボルドのRPGデザイン」(ゲーマーのためのブックガイド:第5回)
「ゲームデザイン」を銘打った書籍はさまざまあるが,RPGに特化したものは珍しい。「コボルドのRPGデザイン」はテーブルトークRPGのデザインやシナリオ作法について,実績豊かなデザイナー陣が自らの試行錯誤に基づいた方法論を詳細に綴ったマニュアル本だ。まさしくゲームマスター必携の一冊となっている。
なぜ「ゲーム研究」が必要なのか? 書籍「ゲーム学の新時代」から読み解く,ゲーム研究からの人文社会科学
近年,ゲーム研究の本が注目を集めつつある。4Gamer読者は,すでに多くのゲーム作品に慣れ親しんでいると思うが,こと「ゲーム研究」には馴染みがない人も少なからずいるはずだ。そこで,2019年3月に刊行された書籍「ゲーム学の新時代 遊戯の原理 AIの野生 拡張するリアリティ」を紹介したい。
原作者・蝸牛くも氏のGMでお届けする「ゴブリンスレイヤーTRPG」先行リプレイ。マフィア梶田ら,歴戦の冒険者達がダンジョンに挑む
2018年12月29日に最終話を迎えるテレビアニメ「ゴブリンスレイヤー」。その原作小説をベースに開発中のTRPG「ゴブリンスレイヤーTRPG」の先行リプレイをお届けする。GMを担当するのは原作者である蝸牛くも氏。対するはお馴染みマフィア梶田らを始めとする,歴戦の冒険者達だ。