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公式サイト http://www.joinsection8.com/
発売元・開発元
発売日 2009/09/04
価格 49.99ドル
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このゲームの読者の評価
90
グラフ
読者レビューについて
 4Gamer読者レビューは,読者の皆さんがご自身の判断で書いたレビューを掲載するためのコーナーです。掲載前には編集部で主に公序良俗面のチェックを行っていますが,掲載されている情報について,4Gamer.netが正確さの保証を行うものではありません。掲載情報のご利用は,読者の皆様自身の判断と責任で行ってください。
 なお,ゲームの評価を表す「GamerScore」は,投稿されたレビューの平均点を表示したものではありません。投稿の傾向を分析・考慮し,補正を加えることで,有用と思われるスコアを目指した形となっております。詳しくは「こちら」をご参照ください。
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  • お祭り要素闇鍋状態、マルチFPSの最高傑作 90
    • 投稿者:のらくろ(男性/30代)
    • 投稿日:2009/09/24
    良い点
    この世のマルチFPSは「スポーツ系」、「お祭り系」、
    「リアル系」と大体3種類に分類されますが、
    その中でこのゲームは2つ目の「お祭り系」に分類されるでしょう。
    兵器が入り乱れ、初心者も上級者もワイワイと遊ぶ。
    そんなゲームの良いとこ取りを全部成功させてしまったゲーム、
    という印象を受けました。

    まず良い第一に挙げると、マルチFPS特有のストレスが
    極限までに削がれてる点でしょう。
    広大なMAPで移動する際の作業感、ダッシュゲージが切れた時のストレスは
    お祭り系FPSをプレイした人は必ず経験した事があると思います。
    しかしこのゲームでは一定時間ダッシュをしていると三人称視点の
    ダッシュモードに移行し、あっという間に目標地点に到達する事が出来ます。
    この移動モードシステムは無駄な移動時間を減らして
    FPSの本懐である射撃戦に極力集中できる設計をした
    開発者には尊敬の念を抱きました。

    他にも「死亡した時の待機時間」や「リスポーン・キル(復活者即時射殺)」の
    2点を解消したスポーンシステムは素晴らしいです。
    このゲームはフリースポーン形式を取っており、
    MAPのどこの場所にもスポーンする事ができます。
    死亡したら即次の降下地点を選び、復活して降下する事が出来ます。
    大気圏から降下しているという事もあり、この降下シーンが待機時間に
    相当するのでしょうが、小粒な物体が徐々に大きくなり、
    街と兵器を鮮明に写していく降下シーンは待機時間である事を感じさせません。
    また地上の対空砲により降下地点が制限される事もありますが、
    専用の降下装備で降下すれば死亡する事無く降下する事が可能です。

    第二点に兵科カスタマイズの自由性を挙げます。
    最初に基本的な構成の兵科が6つほど用意されてますが、
    その全てを自分の好みにステータス・兵装を変更する事が出来ます。
    対人特化・対兵器、建築特化・強襲降下用等々の様々なシュチュエーションに合わせた
    自分だけの兵科を設定する事が出来るため、非常に自由度が高いです。
    また、2つ装備できる6つのメインウェポンは
    それぞれの特色を殺す事無く設定されているので
    使う兵器が限られてくるといった事も無いのが自由度をさらに高めています。

    第三点に挙げるのはゲームモードの多様性でしょう。
    マルチFPSは数種類のゲームモードが実装されている事が多いですが、
    実際に遊ばれるのは一番人気の高い物だけになってしまいがちです。
    Section8ではゲームモードはCTFだけで、
    設定された勝利ポイントに達成するために拠点取ったり相手を倒したりするのですが、
    そのゲーム中に各プレイヤーの行動がトリガーとなって発動する
    "DCミッション"というゲーム内イベントがCTFから一変して、
    まったく別のゲームモードをしているような錯覚を与えてくれます。
    重車両護衛・機密奪取・潜入爆破・要人護衛といった様々なイベントがあり、
    その目標を達成させるためにタレット設置、兵器購入、兵科変更等を
    するために頭と体を動かすため、暇な時間をゲームが与えてくれません。
    もちろんサブイベント扱いですので無視して拠点制圧をしても良いのですが、
    ミッションの達成(妨害)に成功したチームは大量のポイントが手に入り、
    さらには本筋のCTFにも大きな影響を及ぼすミッションが多いので
    出来る限り"祭り"には参加した方が良いでしょう。
    悪い点
    まずマルチプレイがメインのゲームの宿命なのか、
    シングルプレイが非常につまらないという事でしょうか。
    設定が凝っていて、見ててワクワクするするようなムービーがあったので
    多少の期待はあったのですが、結局はマルチプレイのための
    チュートリアルのような物でした。
    敵botもマルチが前提に設定されている物を
    そのままシングルプレイに適用しているようで、
    味方敵問わず首を傾げるような動きをしていました。
    マルチでの敵botの動きは非常に良く出来ていたため、
    ここまで印象が変わる物かと驚いてしまいました。

    また、ストーリーの最中に死んでもすぐに復活できるため、
    緊張感は皆無でした。
    護衛ミッションもあるのですが、やたら簡単だったり
    護衛対象が「止まったらお前死ぬのか」と思うぐらい敵の状況、
    プレイヤーの状況を無視して進んで死んで行くので、
    「護衛させてやるミッション」みたいな設定はあんまりでした。
    味方歩兵も基本的に無敵かつ影響力が無いように設定されているようで、
    敵を倒せるような火力は持っていないが、無敵ではあるようです。
    こっちはロボットに2回殴られたら死亡するのに
    10回以上殴られているのに無傷で真っ向から延々とガチンコしている
    シュール過ぎる光景を見る事が出来ました。

    二点目に挙げるならば販売元の行動でしょうか。
    DL販売で同じ内容・同じ言語システムで構成されているのにも関わらず
    謎のリージョン規制をして北米地域ではプレイ可能になっているのに
    アジア地域では1週間後にようやくプレイできるといった有様でした。
    また、公式サーバーの他にも有志によって
    ゲームサーバーを建てて貰う、システムにも関わらず、
    ゲームシリアルがプレイする用・サーバー建てる用の2つが必要という
    熱心なプレイヤーほど割りを喰うあんまりな設計になってるのは酷いです。
    こんなのは従来のマルチFPSには見た事の無いため、
    改善出来るなら早急に対処して貰いたいです。
    総評
    お祭り要素・やり込み要素のこの底無しっぷりはまさに闇鍋でしょう。
    初心者上級者が共に楽しめるゲームはそう無いですが、
    このゲームは見事にそれを成立させていると断言できます。
    AIMが下手でもロックオンシステムを上手く使えば倒す事が可能であり、
    死んでもすぐに復活する事ができたりと
    初心者救済とFPS古参のストレス解消と駆け引きの追加の
    両立をさせているのは見事としか言えません。
    リロードギミックやマップエフェクト等細かい点でも
    製作者の愛を感じる美しさを感じますね。
    人型ロボットのメレーで止めを刺した時の100%無駄な
    専用アニメーションには愛を込め過ぎだろと思いましたが(笑)
    ベータテストでの問題点も製品稼動時には見事に解消していたため、
    現在ある未テストだった要素の問題もパッチで解消してくれるであろう
    開発であると期待が出来るので、今後の展開にも期待したいです。
    ですがマルチメインのゲームであるため、鮮度が命です。
    プレイヤーの過疎が始まる前に是非とも一度はプレイして貰いたいゲームです。
    ネットコードが優秀である事と、ロックオンシステムのおかげで
    海外でのプレイもそれほど問題ではありませんでした。

    マルチプレイゲームとしては140点くらい付けたいのですが、
    シングルプレイの期待外れ感とプレイヤーを舐めきってるような
    販売展開が余りにも酷いのでこの点数としたいと思います。
    プレイ時間
    -
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    5 4 1 5 5
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