［gamescom］アイツが恋に落ちた。「Kingdom Come: Deliverance」の最新DLC「The Amorous Adventures of Bold Sir Hans Capon」をチェックしてきた

gamescom 2018会場では「From the Ashes」が展示されており，「The Amorous Adventures of Bold Sir Hans Capon」はビジネスブースのみでの公開となっていた

　ドイツのケルンで開催されたgamescom 2018に，Warhorse Studiosが開発するオープンワールド型アクションRPG「Kingdom Come: Deliverance」（PC/Mac/PlayStation 4/Xbox One）の最新DLC「The Amorous Adventures of Bold Sir Hans Capon」のライブデモが公開されていた。
　「Kingdom Come: Deliverance」の発売直後に，1年間で4本の有料DLCをリリースするロードマップを公開したWarhorse Studiosだが，ライブデモが公開された「The Amorous Adventures of Bold Sir Hans Capon」（以下，本作）は，7月上旬にリリースされたばかりの「From the Ashes」に続く第2弾DLCとのことで，ゲーム内容など詳細が公開されるのは今回が初めてとなる。

　本作でスポットライトを浴びるのは，ハンス・カポンだ。本編において主人公のヘンリーをライバル視するラタイの若殿として登場するハンスは，物語の当初こそ少し嫌味なキャラクターだったものの，ストーリーの進行とともにヘンリーの親友になっていく。本作では，そんな彼の恋の物語が楽しめるという。


　本作のストーリーは，ハンスがカロリーナという女性に好意を抱くところから始まる。彼女に思いを伝えたいハンスだったが，女性経験が乏しく，どのように伝えていいか分からず，ヘンリーに救援を求めることとなる。
　ライブデモでは，望んだ相手と恋に落ちることができると噂されるポーションを求めて，荒くれ者たちのアジトに潜入したり，ハンスに代わってヘンリーがカロリーナへの求愛の詩を書くといった内容が紹介されていた。もっとも本作は，「ドラゴンも魔法も登場しない」といったリアリズムが信条の中世シミュレーターなので，おそらく前者のポーションはまったく効果がないものだと予想できるのだが……。


　全体的にコミカルなラブコメ風に描かれており，肩の力を抜いて楽しめる雰囲気となっている本作だが，PRマネージャーのトビアス・スタルツ=ツヴィリング（Tobias Stalz-Zwilling）氏が紹介してくれたハンスの告白シーンも面白い。
　ヘンリーが書いてくれた求愛の詩を読むシーンは，雰囲気こそ「ロミオとジュリエット」のような真面目なものとなっていたが，ハンスは詩の内容を覚えきれず，ヘンリーに代わりに読んでもらう始末に。さらにヘンリー自身も読んでいるページが分からなくなってしまい，プレイヤーがうまくつなげて，告白を成功させるといったミニゲームが展開されていた。
　なお，詩のつなげ方でその後のストーリーが変化するとのことで，ハンスがカロリーナのいる2階に転がりこんでしまったり，彼女の父親が部屋に飛び込んできたりといったさまざまなシーンが用意されているようだ。


　最後に本作のリリースと同時に実装されるであろう新モードの「Tournament!」を紹介したい。これは，「Kingdom Come: Deliverance」がKickstarterでクラウドファンディングを行ったときに実装が約束されたゲームモードで，プレイヤーはゲーム世界の1週間に1度，ラタイの城下にあるコンバットアリーナだ。AI相手のメレー対戦にアクセスできるようになる。対戦相手の一部には特別なクエストが用意されているほか，対戦に勝利することで領主のハヌシュからランダムにレアアイテムがもらえるとのことなので，実装後はぜひ積極的に遊んでみてほしい。

「Kingdom Come: Deliverance」公式サイト