「iPad Air」2025年モデルが登場。M3搭載で性能が向上しつつ，価格は据え置きに

　2025年3月4日，Appleは，2025年モデルの「iPad Air」と「iPad」を発表した。iPad Airの2025年モデルは，搭載SoC（System-on-a-Chip）に同社が独自開発した「M3」を採用しており，従来製品と比べて性能向上を実現したという。また，2025年4月に日本語対応を予定する，Apple独自のAI機能「Apple Intelligence」に対応するのも見どころだ。

iPad Air 2025年モデル

　一方の新型iPadは，搭載SoCを「A16」に変更したほか，内蔵ストレージ容量が最大で512GBまで向上している。

iPadの2025年モデル

　いずれも発売日は3月12日で，すでに予約の受付を開始しており，ラインナップと税込の直販価格は以下のとおり。

●iPad Air
13インチiPad Air：Wi-Fiモデル

• ストレージ 128GB：12万8800円
• ストレージ 256GB：14万4800円
• ストレージ 512GB：18万800円
• ストレージ 1TB：21万6800円

13インチiPad Air：Wi-Fi＋セルラーモデル

• ストレージ 128GB：15万4800円
• ストレージ 256GB：17万800円
• ストレージ 512GB：20万6800円
• ストレージ 1TB：24万2800円

11インチiPad Air：Wi-Fiモデル

• ストレージ 128GB：9万8800円
• ストレージ 256GB：11万4800円
• ストレージ 512GB：15万800円
• ストレージ 1TB：18万6800円

11インチiPad Air：Wi-Fi＋セルラーモデル

• ストレージ 128GB：12万4800円
• ストレージ 256GB：14万800円
• ストレージ 512GB：17万6800円
• ストレージ 1TB：21万2800円

●iPad：Wi-Fiモデル

• ストレージ 128GB：5万8800円
• ストレージ 256GB：7万4800円
• ストレージ 512GB：11万800円

●iPad：Wi-Fi＋セルラーモデル

• ストレージ 128GB：8万4800円
• ストレージ 256GB：10万800円
• ストレージ 512GB：13万6800円

　ラインナップからも分かるように，iPad Airの2025年モデルは，13インチサイズと11インチサイズの2モデル構成となる。画面解像度は，13インチモデルが2732×2048ドット，11インチモデルが2360×1640ドットで，前世代モデルの2024年モデルと変わらない。

iPad Airは，13インチモデルと11インチモデルをラインナップする

　iPad Airの2025年モデルに採用するM3は，8基のCPUコアと9基のGPUコア，AI処理用のNeural Engineなどを統合するSoCだ。2024年モデルに採用する「M2」との大きな違いはGPUで，マイクロアーキテクチャの刷新に加えて，GPUを使うタスクに対して，必要な量のメモリをリアルタイムで割り当てる「Dynamic Caching」といった新たな機能が加わっている。
　また，ハードウェアベースのレイトレーシングやMesh Shaderに対応するのもポイントだ。既存製品と比べて，外観面での変化は少ないが，iPad Airでゲームをプレイする頻度が高いゲーマーにとって，見どころの多い製品と言えるかもしれない。

M3を搭載するiPad Airの2025年モデルは，年内に公開予定の「Where Winds Meet」をプレイできるという

　また，Appleは，iPad Airの2025年モデルに合わせて，周辺機器である「iPad Air用Magic Keyboard」の新モデルを発表した。従来製品と比べて，タッチパッドの精度が向上したほか，キーボードの最上段にファンクションボタンが追加となり，iPad Airの音量や画面の明るさを調整できるようになったという。
　税込価格は，13インチモデル用が4万9800円，11インチモデル用が4万6800円となっている。

新しくなったiPad Air用Magic Keyboard

　iPadの2025年モデルは，11インチサイズで，解像度2360×1640ドットの液晶ディスプレイを採用した製品だ。A16を搭載することで，前世代のiPad（第10世代）と比べて，全体的な性能が約30％向上したそうだ。

AppleのiPad Air製品情報ページ

AppleのiPad製品情報ページ