ニュース
MMORPG「ベルアイル」の新情報:アクション性を持たせた戦闘システムなど
2004/12/03 22:02
 というわけで,電撃的に浮上してきた国産MMORPG「ベルアイル」の新情報は,まず正式サービスの時期。前回,ほぼβテスト段階まで進んでいるという情報だったが,今回の情報によると正式サービス開始は2005年春とのこと。つまり現在のMMORPGの通例からいくと,そろそろクローズドβテストが始まってもおかしくない状況だ。

 次の新情報は,ベルアイルの世界観について。
 ベルアイルの世界観は,基本的に西洋ファンタジーをモチーフとしているようだが,その舞台は神々たちが庇護する巨大な木の上に造られた土地で,悪鬼(デモニカ)との関わりが重要になっている。"時間の概念"というのがキーワードとなっているらしく,前回少し触れた"生まれ変わり"というのは,言葉通り生まれ変わるのではなく,世代を重ねていくタイプのようだ。
 今回入手できたスクリーンショットでは子供の姿のキャラクターがいるし,前回掲載のスクリーンショットには"家族"や"学歴"という気になるインタフェースが写っている。これらの要素から,ベルアイルが「戦闘一辺倒ではないMMORPG」とすると,スキル制を採用しているということと併せて,生産やハウジング(家の所有)という部分にも力が入れられているのかもしれない。

 そして今回は,ゲームシステムの根本に関わる情報も入手できた。スクリーンショットから類推すると,戦闘システムはオートアタックだけと思いがちだが,実はアクションゲームのような"溜め攻撃"(ボタンを一定時間押してから離す)やタイミングよく攻撃を繰り出すことでの"連続攻撃"などがあるらしい。テイルズウィーバーやシールオンラインでは,コンボと呼ばれる連続攻撃がシステム的に用意されていたが,どちらもマクロ登録によるものなので厳密には"連続攻撃マクロの発動"といえるものだった。ベルアイルでは戦闘シーンにアクション性を持たせることで,単調な狩りからの脱出や,プレイヤースキルの上昇という要素でゲーム没頭感を表現しているのかもしれない。

 さて,最後の情報は,前回お伝えできなかった開発会社について。
 ベルアイルの開発は,ディプスファンタジアなどの開発で知られる「ヘッドロック」。さらにオンラインゲームのチェイスチェイス(現在はサービス終了)や,ドラゴンドライブなどのカードゲームの企画・制作を手がける「オーアールジー」が関わっている。
 MMORPGはゲームシステムももちろんだが,ゲームバランスも非常に重要な位置を占めている。このバランシングに,カードゲームという微妙で複雑なシステムの構築を得意とするオーアールジーが関わっているので,安心感と共に大きな期待感も抱けるのではないだろうか。

 今回の情報はここまで。βテストの時期が思ったよりも早いというのがMMORPGファンにとっては最も大きな要素だと思うが,今後は,じわりじわりとゲームシステム面での情報も掲載していく予定だ。(Seal)

「ベルアイル」
 →紹介ページは「こちら」




【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2004.12/20041203220212detail.html