[CJ 2006#14]セガの往年の名作「ペンゴ」がオンライン対応に!
セガは,中国市場向け自社ポータルサイト「嘉游(JIAYOU)」で,クローズドβテスト中のタイトル六つを展示し,子供達を中心に好評を博していた。嘉游は,2005年にセガと北京歌華網絡文化資訊有限公司が立ち上げた,中国市場向けのオンラインポータルサイト。俗に言うカジュアルゲームを無料で遊べるのだ。今回展示されていたのは,
「ペンゴオンライン」 「Giant Robot Battle」 「Get Bass Online」 「PuyoPuyo Online」 「グランドチェイス」 「トンストンス」 「Chu Chu Rocket Online」
の7タイトル。日本でもお馴染みのものから初公開となるタイトルまで,もはや「カジュアルゲーム」の枠にとらわれないバラエティの豊かさ。ここでは,初公開のタイトルを中心に順を追って紹介しよう。(noguchi)
■ペンゴオンライン
ペンギンのペンゴが氷を滑らせてスノービーを倒す,セガの往年の名作「ペンゴ」のオンライン版だ。見た目はガラっと変わって当時の面影はないが,氷を滑らせて戦うという基本コンセプトは同じ。8人まで同時に対戦でき,お互いに氷上で氷をぶつけ合う,コミカルなアクションゲーム。体力がゼロになるとゲームオーバーとなり,最後まで残った人が勝者となる。 人がプレイしているのを後ろから見ていると,動きがスローで簡単そうに見えるが,実際遊んでみるとまったく違う。舞台が氷上なので,ペンゴが滑ってしまい,思い通りに動かすために,ある程度の慣れが必要となるのだ。当然,急に止まることもできないので,ぶつかると分かっていながらどうすることもできない,歯がゆさを味わうこともある。 攻撃するための氷のブロックは,普通の氷のほかに赤い氷と青い氷がある。 赤い氷は,何か障害物にぶつかると周辺を巻き込んで爆発するという特殊効果がある。普通の氷で攻撃された場合は,障害物に隠れれば無事にやり過ごせるが,赤い氷の場合障害物に隠れても爆風に巻き込まれるので,そうはいかない。完全にかわさなければならないのだ。 青い氷は,障害物にぶつかるとアイテムを出す。アイテムはより強力な攻撃を繰り出せるものなどがあり,使い方次第で戦局は大きく変わる。 元となったゲームは日本発だったが,オンラインとなった本作は,中国発。先日韓国での展開も決まったばかり。このまま各国で好評を博せば,日本でも楽しめるときがくるかもしれない。
■Giant Robot Battle
アニメ調のむき出しのロボットに乗り込み,最大8人で戦うアクションゲーム。その見た目とは裏腹に,操作はなかなかシビア。慣れていないうちは相手にまともにダメージを与えられないまま倒されてしまうばかりだ。HPがゼロになるとゲームオーバーで,最後まで生き残った人が勝ちとなるが,時間制限もある。制限時間に到達してしまった場合は,その時点で1番HPが多かった人が勝者になるというルール。 素手のときはキックやパンチで攻撃し,マップ内にあるキノコを壊すとアイテムが現れるときがあるので,それらを拾って戦闘に使うこともできる。 ロボットの動きはとてもコミカルで,攻撃をされてもどこか許せるような雰囲気がある。とはいっても実際に遊び出すと,そのコミカルな動きで攻撃されると,馬鹿にされているような気になり,想像以上に熱くなる。ロボットの進行方法はキーでしっかり指定しなければならないので,熱くなるほど正確な指裁きができなくなり,連続で攻撃を受けてしまうこともある。ロボット自体に成長要素はないので,戦闘中にうまくアイテムを確保して,より有利な状況を作り出すといのも重要だ。 本作もペングオンラインと同様に中国発で,先日韓国での展開が決定している。
■Get Bass Online
バスフィッシングが楽しめるゲームで,元々はアーケードで稼動したのちにドリームキャストやPCへ移植された。天候や魚の状態を考えてルアーをチョイスして,ジグをポイントに投げ込んでバスとの駆け引きをする。アーケード出身のゲームということもあり,簡単な操作でバス釣りの面白さが味わえる。 嘉游での展開にあたって,単なる移植&リメイクではなくオンライン対応になっており,が意識されており,四人でネット対戦できるようになっている。またルアーなどの釣具もネット上で拡充されていき,新しい道具をもってさらに大物を狙うといった楽しみもある。 中国はなにしろ広く,海や川が近くになく,釣りがあまり身近な存在ではない人達が多いという。本作は,そんな釣り未体験の人達の受けがとくによいとのことだ。
■PuyoPuyo Online
上から落ちてくる“ぷよ”を積み重ねたり,並べたりして消しつつ,相手の画面におじゃまぷよを飛ばしてプレイの邪魔をするという,落ちものパズルの定番的な作品。ゲームの基本的な部分は変わらずにオンライン対戦が可能となっている。 現在は無料でプレイできるが,ゆくゆくはアイテム課金も予定されているとのこと。有料で買えるアイテムは,巨大なぷよを相手に落とせるようなものなど,より一層相手の邪魔ができるものが追加されるようだ。
■トンストンス
韓国のドリームメディアが開発し,日本ではCJインターネットジャパンが運営しているアクションゲーム。本作は,十二支の動物をモチーフにしたキャラクターを操作し,「樽」を投げ合って戦う。樽の中には油が入っており,割れると油が流れ出し引火する。燃えている油の上は移動速度が落ちるため,うまくいけば相手をある程度封じ込められる。単純な樽のぶつけ合いに留まらないわけだ。基本的には日本のサービス内容と同じ。本作の詳細は以前紹介した記事を参考にしてもらいたい。
■グランドチェイス
日本ではネクソンジャパンがサービス中のオンライン対戦アクション。さまざまな仕掛けなどがあるマップを舞台に,複数のプレイヤーが,必殺技などを駆使して相手を攻撃しあう。最大6人で遊べ,ドタバタとした乱闘が繰り広げられる。本作も基本的な部分は日本でサービスされているものと同じ。詳しくは過去の紹介記事でご確認を。
■Chu Chu Rocket Online
制限時間内に自分のロケットにより多くのネズミを集めた人が勝ちとなるアクションパズルゲーム。元々ドリームキャスト用ソフトとして発売されていたもののPC版というわけだ。次から次へと溢れ出るネズミを,矢印パネルを使って自分のロケットに誘導するというのが基本的な流れ。でもネコがロケットに入ると,集めたネズミが3分の1になる。ひたすらネズミを集めるか,相手のロケットにネコを誘導するかはプレイヤー次第。とにかく進行方法を指示するだけという簡単操作で楽しめるゲームだ。もちろんドリームキャスト版と同様に,最大4人でのネット対戦ができる。
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トンストンス |
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グランドチェイス |
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