AGEIA PhysX対応物理演算ベンチマークテスト「RealityMark」発表
AGEIA Technologies(以下AGEIA)は,同社が開発している物理演算ライブラリPhysXの評価用ベンチマークテストとして「RealityMark Version 1.0」(以下RealityMark)を発表した。
http://www.ageia.com/physx/rm.html
RealityMarkでは,「Cellfactor: Combat Training」(以下Cellfactor)を使用して,そのPCの物理演算能力を測定する。デモシークエンスは,遠めに引いた視点で,地上にある多くの物体が破壊されて破片が飛び散るといった内容だ。動作に必要な部分はRealityMarkのインストール時にセットアップされるため,ゲーム版のCellfactorを別途インストールする必要はない。
●RealityMarkの必要環境 ・AGEIA PhysXアクセラレータカードとVersion 2.5.1以上のシステムソフトウェア ・Windows XP SP2と最新のDirectX ・Athlon XP 2400+以上,またはPentium 4(およびCeleron)/1.50GHz以上 ・DirectX 9.0以上をサポートしたグラフィックスカード(グラフィックスメモリ128MB以上) ・HDD空き容量1GB ・メインメモリ1GB
>ハードウェアで35.23fps(赤いバー),ソフトウェアで2.30fps(白いバー)
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必要環境は以上のようになっているが,AGEIA PhysXアクセラレータカードがない場合でも,ソフトウェアでPhysXライブラリで処理されるのでベンチマークテストの実行は可能だ。 試しに,Pentium 4/3.20GHzにGeForce 6800 Ultraを搭載したPCでソフトウェア実行してみた結果,平均2.3fpsという結果となった。リリースノート中にあるCore 2 Duo X6800/2.93GHzでの結果が3.82fps程度なので,まあこんなものであろう。 ドキュメント中でAGEIAは,物理演算において,CPUやGPU,メインメモリなどといった主要コンポーネントの影響はかなり小さいと述べている。
なお,デモは1回計測で終わり,繰り返すにはESCキーで終了してロードからやり直す必要があるようだ。テスト後にTキーでチャットできるようだが,話し相手はもちろんいない。
ほとんどの人はソフトウェアでしか実行できないと思うが,ハードウェアを使うことで10倍のfpsが実現できることは,結果のグラフから明らか。それにしてもグラフ表示部分に余裕がありすぎるので,将来的にもっと高性能のPhysXカードや,GPUなどを使ったバージョンが予定されているのかもしれない。 AGEIA PhysXは,CellfactorのようなReality Engineだけでなく,Unreal Engine 3でも使用されることになるので,今後無視できないライブラリである。迫力のあるゲームがしたいなら物理演算カードの購入も検討してみよう。(aueki)
PhysXソフトウェアのオマケでついてくるデモ
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