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「メイプルストーリー」,秋葉原Neccaで初のオフラインイベント開催
2006/12/18 22:42
 12月16日,ネクソンジャパンはNecca秋葉原店にて,同社が運営するオンラインアクションゲーム「メイプルストーリー」初のオフラインイベント「オフラインパーティ♪」を開催した。

 このイベントは,普段はメイプルストーリーのゲーム内で実施される人気のイベントなどを,会場でGMと一緒に楽しんで,ついでに賞品も手に入れようという,メイプルファンのためのイベント。招待制のため,事前登録が必須だったが,40名の枠に対して約2000名の応募があったとのことだ。
 ゲーム大会を中心としたイベントということで,座席には「マロン」「キノコ」「ポチ」などといった札が貼られ,4名1組でチーム分けされていた。しかし当日は残念ながら空席が目立ち,抽選には外れてしまったが会場に遊びに来たというギャラリーを急きょ参加者に加えてみたものの,3チーム分の座席が空いてしまったようだ。

■12月21日以降のアップデート内容

 ゲーム大会の様子をお伝えする前に,まずは会場で発表された,12月21日実装予定の次期アップデートについての詳細を画像と共に説明しよう。
 今回紹介された新エリアは「台湾」「中国」「タイ」がテーマで,各国に実在する町や有名観光スポットなどが描かれている。タイマップに関してのみ,実装時期は近日中ということで詳細は未定だ。

左2点:台湾に実在する「西門町」(スーメンティン)の町や,ナイトマーケットなどの新マップ。屋台の形をしたボスモンスター,バイクに乗って追いかけてくるモンスター「ルーパン」などが出現する
中央2点:中国マップでは上海の「外灘」(ワイタン)が登場。フィールドは農村地帯をイメージしていて,羊やヤギがほのぼと群れている。推奨レベルは30前後なので,かなり初心者向けのエリアになるのだろう
右2点:残念ながらタイマップの実装時期は未定。亜熱帯を意識したは虫類,両生類のモンスターが中心に現れるようだ。このエリアの最終マップには,ボスモンスターではないが巨大なコブラが住み着いている


 アップデート情報は2回に分けて発表されたのだが,その後編では四つの新職業(4次職)と,それぞれの新スキル画像が公開された。

 このほか,ウリ坊に似た外見の騎乗生物と,ライディングスキルも発表された。動物に乗ることで,ジャンプ力と移動速度が大幅にアップする。レベル70以上で受けられるクエストをクリアすれば誰でも利用でき,レベル120になるとアップグレードでイノシシに変身できるとか。ただし,4次職と騎乗生物については準備中で,実装時期などは未定である。

4次職:「弓使い」(左上),「戦士」(左下),「盗賊」(右上),「魔法使い」(右下)


■普段は参加しにくい三大人気ゲームイベントを実施

 本イベントでは,チーム分けされた参加者達による,三つのゲーム大会とじゃんけん大会が実施された。中には,普段行われているオンラインイベントでは競争率が高く,なかなか参加しにくいゲームもあったため,このゲーム大会をお目当てに秋葉原までやってきたという参加者もいたようだ。各ゲームで勝利したチームや個人には,オリジナルのタオルやトートバッグ,ぬいぐるみなどがプレゼントされた。

●雪だまころがし競争
 最初のゲーム大会は,通路を挟んで左右の参加者が「Maple」と「Story」チームに分かれ,雪球を制限時間内にゴールまで運ぶ「雪だまころがし」。攻撃すると雪玉はジリジリ前に動き出すが,間違えて直接雪玉に接触すると,キャラクターは3秒間気絶してしまう。うまい具合に距離を図りながら,手を休めることなく攻撃し続け,先にゴールしたチームが勝利というわけだ。
 スタートから5分経過しても,画面上ではほとんど差がない二つのチームだったが,相手の雪玉を一定時間止められる,妨害を上手に利用したStoryチームが一気にMapleチームを引き離し,そのまま最後まで余裕のゴールとなった。



●頂上をめざして!
 お次は個人戦の「頂上をめざして!」。15分の制限時間内に四つのマップをクリアして,最後のゴールマップにたどり着ければ勝利という,シンプルなルールだ。オンラインでは毎月1回,GM主催で行われているゲームイベントだが,最大50名程度しか参加できないので,ゲーム会場へ移動するためのNPCをクリックするところから,すでに競争が始まっているというほどの人気イベントの一つなのだ。今回は特別ルールで,ゴールマップまでたどり着けなくても,第4マップに到着したプレイヤーは全員クリア扱いとなる。
 さすがに,普段からメイプルストーリーをプレイし慣れている参加者だけあって,だいたい制限時間の半分が経過するころには,参加者のほとんどが第4マップには到着していた様子。ゴールの早かった上位3名には,メイプルストーリーに登場するモンスターの形をした,オリジナルぬいぐるみがプレゼントされた。



●ビクトリアメイプルリレー
 最後のゲーム対決は,チーム対抗「ビクトリアメイプルリレー」。これは,1チーム4名がメイプルの町を中継地点に,リレー形式でゴールを目指すゲームだ。「ヘネシス」の町をスタートに,「エリニア」「ぺリオン」「カニング」でたすきを渡し,最終走者はまた「ヘネシス」へ戻ってくるというもの。バトン代わりに特定のアイテムを所持して走り,このアイテムをトレードするとバトンを渡したことになる。
 リレーの舞台となったビクトリアアイランドは,割と初級レベルのキャラクターが活動の中心とする序盤ステージ。普段レベルの高いキャラクターで遊んでいる人は,マップを思い出せずに道に迷って苦労するのでは? と思われたのだが,そんな心配はまったく無用だったようだ。このイベント用に特別配置された強力なモンスターも気にすることなくあっさりかわし,誰もがマップ詳細を確認することもなく,スイスイと次の中継地点を目指していった。
 前方のスクリーンには,参加者と一緒に走るGM視点のスクリーンが映っていたが,トップを走って中継していると思われたGMが気がつかないうちに,実は二つのチームがすでにゴールしていたのであった……。1位は紙袋チーム,2位はボールチーム,3位はマロンチームで,それぞれのチームメンバーにはネクソンオリジナルグッズが手渡された。



 イベント終了後,欠席者が目立った今回のイベントについて,同社のマーケティング担当の島崎氏は「2000名の応募者の多くは,14〜15歳というメイプルストーリーのプレイヤー層そのままでした。それゆえに,当日になって保護者の許可が得られなかった。あるいは20代のプレイヤーと比較して,インターネットカフェという場所に馴染みがなく,足を踏み入れにくかったのかもしれません。反省点の多いイベントになってしまいましたが,この教訓を生かして次回のイベントは成功へ導きたい」と述べた。
 8月に行われた,「テイルズウィーバー」のイベントでは大成功を収めただけに,今回のオフラインイベントは少々寂しい結果だったと言わざるを得ない。140万アカウントを抱える人気タイトルなので,やり方次第では活気のあるオンラインイベントの開催は可能だろう。ここはぜひ,次回に期待したい。(ライター:麻生ちはや)

最後は3回のじゃんけん大会が行われ,オリジナルグッズ3種類が賞品として勝者に手渡された

メイプルストーリー
■開発元:Wizet
■発売元:ネクソンジャパン
■発売日:2003/12/03
■価格:基本プレイは無料
→公式サイトは「こちら」

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http://www.4gamer.net/news/history/2006.12/20061218224206detail.html